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駒形克己作品展「ART on PAPER」開催のお知らせ(カフェ&ギャラリー)

ブックスキューブリックでは、この度、世界的に活躍されている造本作家でグラフィックデザイナーである駒形克己さんの作品展「ART on PAPER」を開催いたします。
最近では、九州大学病院小児医療センター病棟の環境デザインで2006年グッドデザイン・ユニバーサルデザイン賞を受賞されるなど福岡にもゆかりのある同氏ですが、今回の展覧会では、視覚障害者に向けて制作された「折ってひらいて」を復刻、また海外での絶大な評価を受けた、「Little tree」など工芸品に値する本づくりの背景をパネル展示いたします。紙の重なりや折りなど、紙の特性を最大限に活かしたカードや POP FRAMEなど、駒形克己さんの新作も勢揃いします。
また、会期中には駒形克己さんご本人をお招きしてシンポジウムとワークショップも開催致します。またとない、この機会に是非、ブックスキューブリック箱崎店にご来店いただき駒形ワールドにふれてみてください。
◇駒形克己作品展「ART on PAPER」
会期/11月17日(火)~12月13日(日)11時~20時(月曜定休)
会場/カフェ&ギャラリー・キューブリック(ブックスキューブリック箱崎店2F)
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◇シンポジウム
タイトル/「本がうまれる・コミュニケーションがうまれる」
ヒト_モノ_社会をつなぐきっかけとしての本
日時/11月22日(日)19時~
会場/カフェ&ギャラリー・キューブリック(ブックスキューブリック箱崎店2F)
参加費/1500円(ワンドリンク付・要予約)
☆要予約 tel.092-645-0630(ブックスキューブリック箱崎店)
内容/子どもの誕生がきっかけとなって、駒形さんが作り始めた本の数々。絵本というより、むしろ子どもとのコミュニケーションづくりのために作った、いわば道具そのもの。そのプロセスでは、色が重要な触発作用を生み出し、また平面から立体へと変化するなど期待を裏切る本の構造が、「見る」ことから「見つける」ことへ、子どもの意識を変えていきます。
また駒形さんは、国内はもとより、フランス、イタリア、メキシコ、ニューカレドニアなど世界各地で15年間あまり、ワークショップ活動を展開。紙を素材としたオリジナルプログラムは、きっかけを投げかけ、こどもたちの好奇心を引き出すような視覚的な手法によるものです。
紙は乱暴に扱えばしわくちゃになり破れてしまいます。紙を切ったり貼ったりというあえて手間のかかる作業から、子どもたちは次第に加減を理解して作品づくりに集中していきます。
それぞれのプログラムにはルールが必ず存在しています。「規則」のように強要されるイメージではなく、自らが積極的にルールそのものを楽しみ主体性を育むこと、それがワークショップの目的です。ヒト、モノ、社会をつなぐ道具としての駒形の本やワークショップ。それらがうまれるプロセスや、その使い方、展開の仕方について、お話します。
◇ワークショップ
日時/11月23日(月・祝)
会場/カフェ&ギャラリー・キューブリック(ブックスキューブリック箱崎店2F)
☆要予約 tel.092-645-0630(ブックスキューブリック箱崎店)
①13:00〜「ひとつがふたつ」
内容/9色の色紙からひとつを選び、丸や三角など自由に形を切り取ります。ペアの相手と形を交換。もらった形を何かに見立て、二つ折りのカードに自分の作品をつくります。カードを開いた時の意外な展開が面白いプログラムです。いろいろな応用ができ、比較的小さな子どもも一人一人が作品づくりを楽しめます。
対象年齢/小学生以上(お一人や奇数の人数でも申込はOKです。会場にて、ペアをお作りします。)
持ち物/はさみ、のり
参加費/お一人様1500円(教材費込・ワンドリンク付・要予約)
②16:00〜「触れてひろがる紙の世界」
内容/目隠しをし、触覚のみを使って、紙の変化を楽しみます。最終的には、目隠しをしたままで、一人一人紙の彫刻を制作します。視覚を使わない世界に入ると、視覚以外の感覚が研ぎ澄まされ、新たな感覚や経験をすることができます。
対象年齢/中学生以上
持ち物/はさみ
参加費/お一人様2500円(教材費込・ワンドリンク付・要予約)
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駒形克己(コマガタカツミ 造本作家/グラフィックデザイナー)プロフィール
1953年静岡県生まれ。1977年渡米。 ニューヨークCBS本社、 シェクターグループなどで企業CIを主体とするグラフィックデザインを手掛ける。1983年帰国、1986年ONE STROKE設立。 自身の子どもの誕生をきっかけに、道具としての本「LITTLE EYE」シリーズを制作。1990年ニューヨークMoMAミュージアムショップでの発売を機に、その活動は世界へと広がる。1994年フランス、リヨンを皮切りに本の個展、ワークショップ活動を開始、現在もなお、世界各地を巡回中。2001年より視覚障害者に向けた本づくりがスタート、「折ってひらいて」「LEAVES」を日仏で共同出版する。2004年フランス、グルノーブル市が、その年に生まれた子どもに本を贈るプロジェクト「ブックスタート」で絵本を制作。
ニューヨークADC銀賞、パリ PRIZE FOR CREATIVITY、2000年イタリア、ボローニャ国際児童図書展 NEW ART特別賞、2002年スイス国際児童図書賞(F.E.E.)特別賞、2006年GOOD DESIGN・ユニバーサルデザイン賞(九州大学病院小児医療センター病棟の環境デザイン)、
2007年GOOD DESIGN賞(つみ木 Block'n Block)他、受賞多数。
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