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8/31(土)映画『箱男』公開記念 石井岳龍監督トークイベントを緊急開催します。

 

 8月31日(土)にブックスキューブリック箱崎店にて、映画監督・石井岳龍(旧名:石井聰亙)さんのトークイベントを開催いたします。本イベントは8月23日(金)からスタートする映画『箱男』の公開を記念したものです。

 

 映画『箱男』は、現代日本文学を代表する作家、安部公房が1973年に発表した同名小説を原作としており、石井岳龍監督が30年以上前から構想していた作品です。一度は日独合作での製作が決まっていたものの、資金の問題でクランクイン前日に中止に。石井さんはそれでも諦めることなく、奇しくも安部公房生誕100年にあたる今年、27年越しに新しい脚本と製作体制を組んで作品を完成させました。

 しかも、主演は27年前と同じ永瀬正敏、共演に同じく出演予定だった佐藤浩市、更に世界的に活躍する浅野忠信、数百人のオーディションで抜擢された白本彩奈も加わるという形で完成された『箱男』は、今年の2月にベルリン国際映画祭からの招待を受け、ドイツで世界初上映を果たしています。

 

 8月31日のトークイベントでは、高校の後輩にあたるブックスキューブリック店主大井実が、『箱男』にかけた石井監督の想いや完成に至るまでの紆余曲折、普段の創作活動、そして福岡で過ごした少年時代についてなど、たっぷりとお話を伺います。また、本イベント開催にあたり、石井さんの創作術やエッセイ、シナリオなどをまとめた著書『映画創作と自分革命』も販売いたします。

 

 石井監督自らが「渾身の集大成作」と語る映画『箱男』。石井さんの熱意や世界観を直接お聞きできる大変貴重な機会ですので、ふるってご参加ください。

 

→ 映画『箱男』オフィシャルサイト

 

 

映画『箱男』公開記念
石井岳龍監督トークイベント

 

日 時:2024年8月31日(土)19時スタート(18時30分開場)

会 場:カフェ&ギャラリー・キューブリック
   (福岡市東区箱崎1-5-14 ブックスキューブリック箱崎店2F・
    JR箱崎駅西口から博多駅方面に徒歩1分)

出 演:石井岳龍(映画監督)

聞き手:大井実(ブックスキューブリック店主)

参加費:税込3,000円(1ドリンク付・要予約)※定員60名

 

※終演後「サイン会」を開催いたします(他店購入の書籍の持ち込みはご遠慮ください)。
※イベント参加費とサンドイッチ代金は当日受付にてお支払ください(無断キャンセルの場合は後日代金を請求させていただきます)。
※オンライン配信(税込2,200円)もあります。
※会場のお席は全席自由席です。
※終演後に同会場で懇親会もあります。(参加費2,500円・軽食と1ドリンク付・要予約 )

 

会場参加チケットのお申込みはこちら(税込3,000円・1ドリンク付)

※会場は満席のため、受付終了です。オンライン配信券をご利用下さいませ。

Googleフォーム

https://forms.gle/RbtVZRLhgMn4vRWN7

 

▼配信チケットのお申込みはこちらから(税込2,200円)

以下のいずれかのサイトからお申込みください。

①Shopify

【オンライン視聴券】8/31(土)映画『箱男』公開記念 石井岳龍監督トークイベント

 

②Yahoo

https://store.shopping.yahoo.co.jp/kubrick/20240819.html

 

【石井 岳龍(いしい・がくりゅう)さんプロフィール】

1957年生まれ。1976年、学生による自主映画グループ「狂映舎」を設立し8mm映画デビュー作『高校大パニック』で注目を浴びる。1980年、大学在学中に長編『狂い咲きサンダーロード』を劇場公開。インディーズ界の旗手となる。1982年、自主映画活動の集大成的な作品『爆裂都市 BURST CITY』、1984年、商業映画としては初の単独監督作『逆噴射家族』とパンキッシュで激しい作品を発表。『逆噴射家族』はベルリン国際映画祭フォーラム部門に招待され、イタリアの第8回サルソ映画祭でグランプリに輝く。その後もバーミンガム映画祭グランプリ受賞『エンジェル・ダスト』(94)、ベルリン国際映画祭パノラマ部門招待・オスロ南国際映画祭グランプリ受賞『ユメノ銀河』(97)など国際映画祭でも注目され続けてきた。21世紀には『五条霊戦記』(00)、『ELECTRIC DRAGON 80000V』(01)を創り上げる。2006年より神戸芸術工科大学教授に着任(2023年3月退任)。2010年、石井岳龍と改名し、新たな映画の創出を目指し、『生きてるものはいないのか』(12)、『シャニダールの花』(13)、『ソレダケ / that’s it』(15)、『蜜のあわれ』(16)、『パンク侍、切られて候』(18)、『自分革命映画闘争』(23)、『almost people』より「長女のはなし」(23)など次々と話題作を監督している。

 

【安部公房について】

1924年生まれ。東京大学医学部卒。1951(昭和26)年「壁」で芥川賞を受賞。1962年に発表した『砂の女』は読売文学賞を受賞したほか、フランスでは最優秀外国文学賞を受賞。その他、戯曲「友達」で谷崎潤一郎賞、『緑色のストッキング』で読売文学賞を受賞するなど、受賞多数。1973年より演劇集団「安部公房スタジオ」を結成、独自の演劇活動でも知られる。海外での評価も極めて高く、1992(平成4)年にはアメリカ芸術科学アカデミー名誉会員に。1993年急性心不全で急逝。2012年、読売新聞の取材により、ノーベル文学賞受賞寸前だったことが明らかにされた。

 

映画「箱男」について

「箱男」とは、その著作が二十数か国に翻訳され熱狂的な読者を世界中に持つ作家・安部公房が1973年に発表した代表作。
発表以降、幾度かヨーロッパやハリウッドの著名な映画監督らが映画化を試みたが、企画が立ち上がっては消えるなどを繰り返していた。
そして1986年、最終的に安部公房本人から直接映画化を託されたのは、『狂い咲きサンダーロード』で衝撃的なデビューを飾り、常にジャパン・インディ・シネマの最前線を駆け抜けてきた石井岳龍(当時:石井聰亙)だった。
そしてついに1997年に製作が正式に決定、スタッフ・キャストが撮影地のドイツ・ハンブルクに渡るも、クランクイン前日に撮影が突如頓挫、幻の企画となってしまった・・・。
しかし、石井監督は諦めていなかった。悲劇から27年、奇しくも安部公房生誕100年にあたる2024年、遂に『箱男』を完成させたのだ。しかも、主演に27年前と同じ永瀬正敏、共演に同じく出演予定だった佐藤浩市、更に世界的に活躍する浅野忠信、数百人のオーディションで抜擢された白本彩奈も加わるという形で。本年のベルリン国際映画祭でプレミアを迎え、映画祭ディレクターから“今年一番クレイジーな映画”と言わしめた本作がいよいよ日本に上陸する!

『箱男』の見どころはこちら:映画.com最新特集ページ

 

【STORY】
『箱男』 ――、それは人間が望む最終形態、すべてから完全に解き放たれた存在。ダンボールを頭からすっぽりと被り、都市を徘徊し、覗き窓から一方的に世界を覗き、ひたすら妄想をノートに記述する。カメラマンである“わたし”(永瀬正敏)は、街で偶然目にした箱男に心を奪われ、自らもダンボールをかぶり、のぞき窓を開け、遂にその一歩を踏み出すことに。しかし、本物の『箱男』になる道は険しく、数々の試練と危険が襲いかかる。“わたし”をつけ狙い『箱男』の存在を乗っ取ろうとするニセ医者(浅野忠信)、すべてを操り『箱男』を完全犯罪に利用しようと企む軍医(佐藤浩市) “わたし”を誘惑する謎の女・葉子(白本彩奈)......。
果たして“わたし”は本物の『箱男』になれるのか

 

映画『箱男』 2024年8月23日(金)新宿ピカデリーほか全国公開 ⓒ2024 The Box Man Film Partners 配給:ハピネットファントム・スタジオ

 

【書籍情報】

『映画創作と自分革命』

 

発行元:有限会社アクセス
ISBN:4600009487
頁数= 416頁
発行年月:2022年2月
価格:税込3,500円

 

<内容>

*第一章 映画入門  映画と映画創作の礎: 人類の表現意識・内的対話の夜明け/洞窟壁画 全感覚的臨場感/十九世紀末 科学文明と表現意識の再革命/リュミエール兄弟 定点 記録性と魔術性/映画出現の人類表現欲求の根源性、他重要分野との同時代性/動き=変化(=無常)/省略と圧縮 編集という概念/編集 モンタージュ リアルの再構成/視線 視点/カメラアイ/そして映画はセリフのシンクロ発声技術を獲得、新たな次元へ/映画言語の進化(詩 時間 リズム 他表現との近似と差異)/サスペンスとエモーション/ものがたる表現力=ものがたり力/サウンド 俳優 コラボレーション/共同作業 コミュミケーション 人間力 縮図/日進月歩 現代のデジタル映画技術の進化

*第二章 映画創作術私論 :ものがたり力と映画の関係について/ドラマ創作法則の重要ポイント/ものがたり力の強化/脚本分析 キャラの感情の流れとビートを探る/ヴィジュアライゼーション 映像によるものがたり術/配置と動き/映画ヴィジュアライゼーションの基本法則 オールドスタイル/リアルな映画演技と演出技法/イメージの共有 コンテクストのズレ/映画演技演出演習ワーク 五感を使ってドラマを創り出すワーク/映画的ものがたり体験(内的対話力)の強化

*第三章 映画創作と自分革命:映画創作、あらかじめ失われた記憶の再生への旅/日々の瞬間瞬間の選択が人生 そしてイコール映画創作 /映画創作と自分革命/映画表現の内的対話力(心と心の対話を生み出す力)/映画創作と非理性的なサブ・パーソナルセルフ/映画館=現代の都市に現れた疑似洞窟、心のシェルター/ジャン・リュック・ゴダールと禅/アンチヒューマニズムは強靭なヒューマニズムか/砂の女 日本映画界の奇跡的な閃光/安部公房/勅使河原宏/詩人の血/自分革命/強靭なヒューマニズム/ダイアローグ・ムービーワーク企画/ダイアローグ・ムービーワークの意義と解説/ボーム博士の「ダイアローグ」特徴と重要な注意点/正しい「ダイアローグ」を可能にするために/ネガティブ・ケイパビリティとスローシネマ

* 第四章 たからくるまち(エッセイ)

* 第五章 自分革命映画闘争 シナリオ

 

<サンドイッチのご予約承ります> ※サンドイッチのご注文は締め切りました。またの機会にぜひご利用下さいませ※

イベント会場では全粒粉サンドとたまごサンドをお召し上がりいただけます。事前予約制にてご注文を承りますので参加お申込みの際に合わせてご予約ください(無断キャンセルの場合は後日代金を請求させていただきます)。

 

★全粒粉サンド(税込450円)

全粒粉ブレッドを使用したワンランク上のサンドイッチです。レタス・パストラミハム・チーズの組み合わせが抜群です。

 

 

★たまごサンド(税込400円)
キタノカオリ食パンを使い、自家製たまごサラダをたっぷりとサンド。スライスオリーブがアクセントです。

 

会場ではクラフトビール、ホットコーヒー、アイスコーヒー、りんごジュース、オレンジジュースなどもご用意しております。フード・ドリンクでくつろぎながらイベントをお楽しみください。

 

 

◎お問い合わせ:ブックスキューブリック箱崎店
TEL:092-645-0630
Mail:hakozaki@bookskubrick.jp