第8回 「終わりと始まり」
四十を越したからというわけでもないだろうが、なんとなくいろいろな事が一区切り、あるいはぐるりと一周したように感じることが増えた。 そういえば、この町に住み始めてからもうすぐ10年、これも1つの区切り...
大鶴 憲吾 1973年生まれ。東京造形大学デザイン学科 環境計画建築コース卒業。卒業後、独学で服作りを学びオリジナルブランドGROUを展開。2006年から箱崎に住まいとアトリエを移す
四十を越したからというわけでもないだろうが、なんとなくいろいろな事が一区切り、あるいはぐるりと一周したように感じることが増えた。 そういえば、この町に住み始めてからもうすぐ10年、これも1つの区切り...
昨夜は箱崎の人形飾り。 以前こちらのコラムに、このお祭りを書いたのはもう3年前か、、、 日も暮れて、子供達がそろそろと家に戻る頃、ビールを軽くひっかけてふらふらと弁天さまへ向かえば、ゆらゆら集ま...
灯油残量を示すメーターは限りなくゼロに近い。
友人によれば「明日からは九州が始まって以来の大寒波が襲ってくる」という。九州大陸がいつどのように成立したかは知らないが、そんなスケールの...
高校卒業以来、久々の福岡暮らし。それも1年ほどが過ぎた頃だったろうか。どうにも引っ越したくてたまらない、いや引っ越さなくては死ぬぅ、くらいな状態が訪れた。 綺麗に整えられた街は、適度に都会。コンパ...
暑い。梅雨も明けぬうちから、もう真夏日連発。加えて湿度はしっかり残っているのだから、ちょっとたまらない。そんなわけで、今回はサラッとしたお祭りを紹介したいと思います。 祭りといえば、先日まで博多の...
「OH!あなたもSOですか?私もSOが好きです。」 これは先日知り合ったばかりのイタリア人と、住所交換をしたときの彼のリアクション。 彼の流暢だが日本人とは微妙に異なる発音で発せられた-荘-という...
箱崎に、通称「大学通り」と呼ばれる通りがある。 九大の移転が進むなか、その名の宿命であるかのようにように、空き店舗の文字が目立つ。 箱崎に住み始めてからの3年間だけでも、いくつかの店が灯りを消した...
早朝5時、バス通りから細い路地を入ると、まだ薄暗い中、やさしいパンの香りが漂ってくる。 寝ぼけ眼の近所の人や、通勤、通学の人達がそれぞれお目当てのパンを手に朝の町へと戻っていく。目の前の公園には焼き...