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若木信吾作品『トーテム~song for home~』上映会を開催します(ギャラリー)

7月のギャラリーでの映画上映会は、写真家・若木信吾監督第二作目となる初のドキュメンタリー作品『トーテム~song for home~』をお届けします。いまなお古くからの伝統や風習を守りながら暮らす台湾原住民族出身の5人から成るバンドTOTEM(トーテム)。都会になじめず、いつか故郷に帰ることを夢見ながら、故郷を愛する想いを都会で歌にする彼ら。
そんな彼らの姿に国境を越えた共感を覚えます。この映画をきっかけに、自分を支えてくれる家族や帰る場所を想うひと時になれば幸いです。
また、7月12日からは「トーテム」の写真展も開催致します。ちょうど筥崎宮の夏越祭の開かれている日でもありますので、ぜひ、お友達やご家族と一緒にお出かけください。
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日時/7月24日(土)午後8時
会場/カフェ&ギャラリー・キューブリック
参加費/1500円(ワンドリンク付き)※+500円で特製カレー付き
◇要予約 tel:092-645-0630

作品紹介
2007年に公開された『星影のワルツ』から2年。
ロッテルダム国際映画祭、シカゴ国際映画祭でノミネートされ海外からも高い評価を得た写真家の若木信吾は、雑記の取材で訪れた台湾でTOTEM(トーテム)というバンドに出逢った。台湾には現在も「原住民」と呼ばれる人々が暮らしていて、政府に認定されているだけでも14の部族に分かれ、古くから伝わる分かや風習を大切に守り続けている。原住民の若者が中心となって、首都台北で結成されたTOTEMは民族音楽をベースに、どことなく懐かしい情緒豊かな曲で台北のライブハウスを中心に活躍しているが、都会に馴染めずにいた。若木自身も地方出身の都会に住む一人として『第一作目「星影のワルツ」からのテーマの一つでもある都会と故郷の距離感(地理的、精神的)をより深く考えるためにもこの映画を作ることは大切なことでした。』と語り、故郷を愛する思いを都会で表現している彼らに共感した。最初の出会いから数年後、首都台北から原住民のクラス台東をふたたび訪れ、足かけ3年追い続けた。心地よい音楽と、野趣あふれるお祭り、田舎の美しい自然で写真家としてのカメラワークも見せる、監督初の全編ドキュメンタリー映画である。
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『トーテム song for home』
監督/撮影/編集:若木信吾 出演:TOTEM(圖騰) 制作総指揮:谷口宏幸(東北新社)
台湾文化監修/通訳:青木由香 ポスターデザイン:井上嗣也(BEAMS)題字:若木欣也
配給:ヤングトゥリーフィルムズ
2009/日本/カラー/ビスタサイズ/ステレオ/85分/DVD
映画『トーテム~song for home~』HP
監督・若木信吾(わかぎ・しんご)
1971年静岡県浜松市生まれ、東京都在住。米国ニューヨーク州ロチェスター工科大学写真学科卒業後、写真家として雑誌、音楽、公告媒体など、幅広い分野で活躍。他にも雑誌の『youngtree press』編集発行や映画監督など活動は多岐にわたる。長年最も近い存在である祖父を撮り続け、写真集『Takuji』、『葬送』などを発表、そしてその祖父を題材とした第一回監督映画『星影のワルツ』は2008年ロッテルダム国際映画祭タイガー賞にノミネートされた。『トーテム Song for home』は監督第二作目。