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11/30 寮美千子さんトークイベント「あふれでたのはやさしさだった」を開催します。

 

 『空が青いから白をえらんだのです』(新潮文庫)、『あふれでたのは やさしさだった』(西日本出版社)などの著作で知られる作家、寮美千子さんトークイベントを11月30日(土)にブックスキューブリック箱崎店で開催します。

 

 奈良少年刑務所(旧奈良監獄)で受刑者の少年たちを対象に行われていた、作家・寮美千子さんの心の授業「物語の教室」。親からの虐待や極度の貧困、ネグレクトにより教育の機会さえ奪われた少年たちは言葉での自己表現方法を知らないまま成長していきました。加害者である前に被害者でもあった彼らを変えたのは、絵本を読み、演じる。 詩を作り、声を掛け合うこと。それだけのことで、凶悪な犯罪を犯し、世間とコミュニケーションを取れなかった少年たちが、身を守るためにつけていた「心の鎧」を脱ぎ始めました。そして、そんな彼らからあふれでてきたのは、やさしさでした。

 

 童話作家に導かれ、彼らの閉ざされた思いが『言葉』となって溢れ出た時、奇跡のような詩が生まれました。美しい煉瓦建築の奈良少年刑務所の中で、受刑者が魔法にかかったように変わって行く・・・。彼らは、一度も耕されたことのない荒地だった・・・。

 

 本イベントでは、寮さんの描いた渾身のノンフィクション誕生までのお話しをじっくり伺っていきます。貴重な機会ですのでふるってご参加ください。

 

寮美千子(リョウ・ミチコ)さんプロフィール

1955(昭和30)年、東京生れ。千葉に育つ。1986年、毎日童話新人賞を受賞し、作家活動に入る。2005(平成17)年、小説『楽園の鳥』で泉鏡花文学賞受賞。2006年、奈良市に移住し、2007年より2016年まで、奈良少年刑務所「社会性涵養プログラム」講師。児童文学からノンフィクションまで幅広い著作がある。絵本『エルトゥールル号の遭難」(絵・磯良一)ほか、『空が青いから白をえらんだのです』(編著)、『あふれでたのは やさしさだった』、『なっちゃんの花園』など。

 

寮美千子さんトークイベント
「あふれでたのはやさしさだった」

 

日 時:2024年11月30日(土)19時スタート(18時30分開場)

会 場:カフェ&ギャラリー・キューブリック

   (福岡市東区箱崎1-5-14ブックスキューブリック箱崎店2F・

    JR箱崎駅西口から博多駅方面に徒歩1分)

出 演:寮美千子(作家)

聞き手:大井実(ブックスキューブリック店主)

参加費:税込 2,500円(1ドリンク付・要予約)

 

※終演後「サイン会」を開催いたします。

※イベント参加費とサンドイッチ代金は当日受付にてお支払ください。

※オンライン配信(税込2,200円)もあります。

※終演後に同会場で懇親会も開催します。(参加費2,500円・軽食と1ドリンク付・要予約)

※会場のお席は全席自由席です。

 

▼会場参加チケットのお申込みはこちら(税込2,500円・1ドリンク付)

https://forms.gle/sgBtr5gZQdd4w3ES9

 

▼配信チケットのお申込みはこちらから(税込2,200円)

以下のいずれかのサイトからお申込みください。

 

①Shopify

【オンライン視聴券】11/30 寮美千子さんトークイベント「あふれでたのはやさしさだった」

 

 

②Yahoo

https://store.shopping.yahoo.co.jp/kubrick/20241109.html

 

 

<サンドイッチのご予約承ります>

イベント会場では全粒粉サンドとたまごサンドをお召し上がりいただけます。事前予約制にてご注文を承りますので参加お申込みの際に合わせてご予約ください(材料手配の関係上、キャンセルの場合は必ず前日までにご連絡ください)。

 

★全粒粉サンド(税込450円)

全粒粉ブレッドを使用したワンランク上のサンドイッチです。レタス・パストラミハム・チーズの組み合わせが抜群です。

 

 

★たまごサンド(税込400円)
キタノカオリ食パンを使い、自家製たまごサラダをたっぷりとサンド。スライスオリーブがアクセントです。

 

会場ではクラフトビール、ホットコーヒー、アイスコーヒー、りんごジュース、オレンジジュースなどもご用意しております。フード・ドリンクでくつろぎながらイベントをお楽しみください。

 

 

 

『あふれでたのは やさしさだった』

・発行:西日本出版社
・著者:寮 美千子
・定価:1,000円(税抜)
・発行年月日:2018年12月7日
・判型:新書判 224ページ
・ISBN:978-4-908443-28-2

 

目次

●赤煉瓦に導かれて
坂の上の赤煉瓦/みんなやさしかった/近代建築見たさで刑務所へ
年に一度の一般開放「矯正展」/ わたしが受刑者に授業を?/ 教室までの長い道のり

●心の準備体操
はじめての授業/ 絵本『おおかみのこがはしってきて
「演劇」の魔法 / 絶対に無理強いしない/ 刑務所で「宇宙論」
集団朗読劇「どんぐりたいかい」/ 安心・安全な教室/ まど・みちおさんと金子みすゞさん

●詩が開いた心の扉
心の闇は虹の七色/ 詩が開いた心の扉/ どんな言葉でも「詩になる」
いちばん困っている人を助けると/心を癒やす「表現」の力
共感だけが受けとめではない/ 態度が悪いのは誰のせい?/「書くことがない」という子

●困難を抱えた子どもたち
発達障害を抱えた子/ はじめて感じた「殺される側の恐怖」
繊細すぎる心/ 性同一性障害の子/ しっかり者ほどむずかしい
「いい子」の落とし穴/ 虐待を受けた子/ 家庭のない子
「愛」を求めて人生を踏みあやまる/ 絶対に否定しない/ つぐなう心

●座の力・場の力
変わらない子はいなかった/ 人は人の輪のなかで育つ
生まれつき悪い人なんかいない/ 彼らの未来のために

 

◎お問い合わせ:ブックスキューブリック箱崎店
TEL:092-645-0630
Mail:hakozaki@bookskubrick.jp