11/9『ミシマ社の雑誌 ちゃぶ台Vol.5「宗教×政治」号』刊行記念トーク&座談会 <福岡から考える「これからの出版」のはなし>
『ミシマ社の雑誌 ちゃぶ台Vol.5「宗教×政治」号』(10月20日刊行)の刊行を記念して、『ちゃぶ台』編集長であり、出版社・ミシマ社の代表を務める三島邦弘さんをお迎えして、「これからの出版」についてお話をうかがいます。
今年7月には新レーベル「ちいさいミシマ社」を創刊し、出版・書店業界の構造問題(発行部数、価格、書店の利幅、物流コスト…etc.)に一石を投じる一方で、雑誌『ちゃぶ台』では、各地での取材や各界執筆陣からの寄稿を通して「自分たちの手で、自分たちの生活、自分たちの時代をつくる」ことを模索してきた三島さん。最新号の『ちゃぶ台Vol.5』では、「ぼくらの宗教」と「みんなのアナキズム」を特集し、地方で同時多発的に巻き起こっている「事件」と変化の兆しをレポートしながら、これからの生き方のヒントを探る内容となっています。
前半は、ローカルブックフェア「ブックオカ」の発起人でもある当ブックスキューブリック店主の大井実とともに、ミシマ社の取り組みや『ちゃぶ台』最新号から見えてきた、これからの生き方、本づくりやお店のあり方のヒントなどを語り合っていただきます。
後半ではご来場のみなさまと一緒に座談会形式で、ここ福岡における、「これからの出版」について語り合います。日本国内への内向きな視点ではなく、アジアに開けた大きな視点をもつ福岡ならではの、「本づくり」「本の届け方」の可能性を探ります!
出版、書店関係者の方、本好きのみなさまはもちろんのこと、今までの商売のやり方がうまく行かなくなっていると感じているビジネスマンの方、また昨今増え続ける災害、増加する外国人の方々との向き合い方などに不安をお持ちのみなさまにとっても、なにかヒントをお持ち帰りいただけるのではないかと思います。
ぜひ奮ってご参加くださいませ!
『ミシマ社の雑誌 ちゃぶ台Vol.5「宗教×政治」号』刊行記念トーク&座談会<福岡から考える「これからの出版」のはなし>
〔日 時〕2019年11月9日(土)19:00スタート(18:
〔会 場〕カフェ&ギャラリー・キューブリック(福岡市東区箱崎1-
〔出 演〕三島邦弘(ミシマ社代表)、大井実(ブックスキューブリック店主)
〔参加費〕2000円(1ドリンク付・要予約)※
〔主 催〕ブックスキューブリック、ミシマ社
■予約先:
①専用申し込みフォームでお申し込み
▼下記の専用申し込みフォームからお申し込みください。
https://forms.gle/Hg7f3wtPGQ5ojBCq8
②peatixというサービスからも簡単に予約が可能です。
▼下記の「チケットを申込む」ボタンからお申込ください。
https://peatix.com/event/1359859/view
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■お問合せ:
ブックスキューブリック箱崎店 TEL.092-645-0630
【出演者プロフィール】三島邦弘(みしま・くにひろ)
1975年京都生まれ。出版社二社を経て、2006年10月東京・自由が丘でミシマ社を単身設立。現在は、自由が丘と京都の二拠点で「原点回帰」の出版活動をおこなう。ほぼ全書籍の編集を担当。年に一度刊行の雑誌「ちゃぶ台」では編集長を務め、「お金や政治に振り回されない生き方」を探る。
【本の紹介】
『ミシマ社の雑誌 ちゃぶ台Vol.5「宗教×政治」号』ミシマ社編
1,600円+税/2019年10月20日刊行
「無宗教です」は通じない!
無政府状態は始まっている!?
あの「周防大島40日間断水」で、何が起こったのか?
日本の問題がすべてここに凝縮していた…。
尾崎世界観(インタビュー)、滝口悠生(小説)、
藤岡拓太郎、岡田武史「今治からの小さな革命」、
内田樹、益田ミリ、森田真生ほか。
- ミシマ社の雑誌『ちゃぶ台』とは?
お金や政治にふりまわされず、「自分たちの生活 自分たちの時代を 自分たちの手でつくる」。創刊以来、その手がかかりを、「移住」「会社」「地元」「発酵」などさまざまな切り口から探ってきました。本号では、「宗教」と「政治」を特集の二本柱に据えました。これからの宗教とは? 政治にどう向き合えばいいか?
災害、毎年のように起こる人災。くわえて、外国人労働者受け入れ策など議論なきまま進む政策。すさまじい勢いで進む人口減少。 大きな問題に直面する現代、私たちはどうすれば、これまでとまったく違う価値観を大切にする社会を構築できるのか。「ちゃぶ台」が、未来にたいして、明るい可能性を見出す一助になればと願ってやみません。
本誌編集長 三島邦弘
ミシマ社の雑誌、第5弾!
- 本号の特集について
特集1 ぼくらの宗教
特集2 みんなのアナキズム
- 巻頭の言葉
二〇一八年十月二十二日未明、ドイツの会社が保有するタンカーが周防大島の大島大橋にぶつかり、水道管が破裂。島では、約四十日間断水状態がつづくことになる。
『ちゃぶ台』は創刊以来、毎年この島で特集を組んできたこともあり、私たち編集部も大きなショックを受けた。十一月三日、訪島し、ほんの微力でしかないが、水を配り、島の方々のお話をうかがった。その後、自分たちにできることを考え、寄付を募るなど実践した。しかし、なかなか断水復旧の見通しがたたない。なぜ、国は動かないのか? 高まる疑念はやがて、確信へと変わっていた。国はこの島を見放したにちがいない……。
自然災害、人災、議論されないまま通過する法案……今、私たちをとりまく環境は、実態としてすでに「無政府状態」に近い。まともな感覚で生きようとすればするほど実感する。
そういう時代において宗教はどういう役割を果たせるのか? 自分たちの時代の政治 はどうなるのか。一人の生活者としてどう動いていけばいいのか? その手がかりを求めて、本誌の特集を企画した。
本誌編集長 三島邦弘