福岡・けやき通り & 箱崎の小さな本屋

Independent Small Bookstore in Fukuoka since 2001

読み物

児島研二さん(市民オンブズマン福岡)の本棚 Vol.6

2005.11.10
児島研二さん(市民オンブズマン福岡)の本棚 Vol.6

「ぼくは痴漢じゃない!」冤罪事件643日の記録 鈴木健夫 

 新潮文庫 ¥ 540

 一部上場の飲料メーカーの課長の著者が、痴漢に間違われ13日の拘留後、高裁で無罪を勝ち取るまでの記録。 「警察は自分たちの評価ポイントを稼ぐ絶好のエサとして、積極的に犯人に仕立てようとする。警察の評価は、検挙の件数が多いことで上がる...

児島研二さん(市民オンブズマン福岡)の本棚 Vol.5

2005.11.08
児島研二さん(市民オンブズマン福岡)の本棚 Vol.5

「弟を殺した彼と、僕」 原田正晴 

 ポプラ社 ¥ 1,575

 83年の「半田保険金殺人事件」で知人であった加害者に弟を殺され、事件後10年目に加害者の長谷川死刑囚と面会して以降、彼の死刑停止を求める活動を開始した。 「憎しみの日々」から、面会し犯罪被害者の救済などの活動を取り組む20年にわたる経過が述べられてい...

児島研二さん(市民オンブズマン福岡)の本棚 Vol.4

2005.11.07
児島研二さん(市民オンブズマン福岡)の本棚 Vol.4

「世間のウソ」 日垣 隆 

 新潮新書 ¥ 714

 多くの調査と資料に基づいた、この人の主張は耳を傾けるところがあります。(ほんの少し「そうかな」と思うところもありますが)特に、この本の第十二話「オリンピックのウソ」(五輪買収工作)は、福岡にオリンピックを招致しようとする福岡市長は読むべきである。

児島研二さん(市民オンブズマン福岡)の本棚 Vol.3

2005.11.06

「いける本、いけない本」 

 ムダの会 発行 非売品(無料)  年4回発行の編集者有志による書評誌。新聞や雑誌の書評は「身内」をほめる書評や、出版社にこびた書評が多いなかで編集者の立場からの辛口の批判がおもしろい。

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児島研二さん(市民オンブズマン福岡)の本棚 Vol.2

2005.11.05
児島研二さん(市民オンブズマン福岡)の本棚 Vol.2

「「農」に吹く風」  南里義則、佐藤弘

 不知火書房 ¥ 1,050

 西日本新聞に2000年から04年までに連載された記事、コラムをまとめたもの。ファーストフードとコンビニばかりの福岡市にいると「こんなものでいいのか」と思ってしまいますが、身近な九州で、地域に根付いている人々がたくさんいることに元気が出ます。これ...

児嶋研二さん(市民オンブズマン福岡)の本棚 Vol.1

2005.11.04
児嶋研二さん(市民オンブズマン福岡)の本棚 Vol.1

 当店のすぐ前に事務所をかまえる市民オンブズマン福岡の事務局長さんが児嶋さんです。日夜市民のために役所や警察などの監視を続けていただいています。本業は名古屋を拠点にした某有名予備校の先生です。ここの本部出張のたびに、私も密かに敬愛しているちくさ正文館で気になる本をチェックして、うちの店で注文していただているという、とてもありがたいお...

「今宵楽しく」 イヴァン・リンス

2005.09.13
「今宵楽しく」 イヴァン・リンス

東芝EMI ¥ 2,548

 時々、お客さんから「今かかっている曲は誰のですか?」という問い合わせを受けるのですが、今まで一番多く尋ねられたアルバムがこれです。かなり頻繁にかけているのですが、ほんとに飽きのこない奇跡のようなアルバムだと思います。イヴァン・リンスは60年代後半から活躍しているブラジルを代表するシ...

「ザ・サイドワインダー」 リー・モーガン

2005.09.12
「ザ・サイドワインダー」 リー・モーガン

東芝EMI ¥ 2300

 もともとロックファンだったのでジャズはそれほど聴いてこなかったのですが、店を始めてから聞いてもっと深くジャズを知りたいと思った一枚がこれです。リー・モーガンは1972年に33歳の若さでガールフレンドに射殺されるという、まるでマービン・ゲイのような最後をとげた天才トランペッター。このア...