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12/13(土) 『わたしのおとうさんのりゅう』発売記念 伊藤比呂美さんトークイベントを開催します。

 

 詩人の伊藤比呂美さんの新刊『わたしのおとうさんのりゅう』(左右社)の発売を記念したトークイベントを12月13日(土)にブックスキューブリック箱崎店で開催します。

 

 80年代の女性詩ブームをリードし、その後も育児や介護などのエッセイで話題を集めてきた伊藤比呂美さん。西日本新聞での人生相談「比呂美の万事OK」も長らく続いており、最近では昨年亡くなられた谷川俊太郎さんとの対談『対談集 ららら星のかなた』が話題となっています。

 

 新刊の『わたしのおとうさんのりゅう』は、子どもの頃、夢中になって読んだ児童文学作品の数々を振り返りながら、読み聞かせをしてくれた大好きだった父の過去の秘密を追いかけていくという二重の構成になった半自伝ともいえる内容。

 

 印刷工だった父親が持ち帰った『エルマーのぼうけん』の初稿ゲラを読んでもらったという印象的なエピソードから始まる過去の記憶の数々が行きつ戻りつしながらひとつのストーリーに繋がっていくという魅力的な物語です。

 

 伊藤さん自身も本に関するトークイベントは久しぶりとのことで、当日は新刊の紹介に加え、参加者の方々の人生相談も行う予定ですので、ふるってご参加ください。

 

 

【伊藤比呂美(いとうひろみ)さんプロフィール】

 

1955年東京都生まれ。詩人、小説家。78年、詩集『草木の空』でデビュー、同年現代詩手帖賞受賞。80年代の女性詩ブームをリードし、「育児エッセイ」分野も開拓。2018年から21年、早稲田大学教授。06年『河原荒草』で高見順賞、07年『とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起』で萩原朔太郎賞、08年紫式部文学賞、15年早稲田大学坪内逍遙大賞、19年種田山頭火賞、20年チカダ賞、21年『道行きや』で熊日文学賞を受賞。
父の最後の三年半を綴った『父の生きる』ほか、『読み解き「般若心経」』『切腹考』『いつか死ぬ、それまで生きる わたしのお経』『森林通信 鴎外とベルリンに行く』『野犬の仔犬チトー』『対談集 ららら星のかなた』(谷川俊太郎氏との共著)など著書多数。「撮影:吉原洋一」

 

「わたしのおとうさんのりゅう」発売記念

伊藤比呂美さんトークイベント

 

日 時:2025年12月13日(土)19時00分スタート(18時30分開場)
会 場:カフェ&ギャラリー・キューブリック
    (福岡市東区箱崎1-5-14 ブックスキューブリック箱崎店2F・
     JR箱崎駅西口から博多駅方面に徒歩1分)
出 演:伊藤比呂美
聞き手:大井実(ブックスキューブリック)

※終演後「サイン会」を開催いたします(他店購入の書籍の持ち込みはご遠慮ください)。
※会場のお席は全席自由席です。
※オンライン視聴(税込2,000円)と見逃し配信(視聴期限1週間)もございます。

 

⑴会場参加(税込2,500円)、⑵書籍付き会場参加(税込4,600円)、⑶オンライン参加 (税込2,000円)、⑷サイン本付きオンライン参加(税込4,100円)

 

お申込みはこちら→https://bookskubrick20251213.peatix.com/

 

 

【『わたしのおとうさんのりゅう』概要(出版社HPより)】

 

 私は、『エルマーのぼうけん』を日本で初めて読んだ子どもです。

 父はやくざでした。母は芸者でした。

 

 高度経済成長期に入りかけた頃の東京の板橋区の裏町の裏通りをさらに入ったところで、「私」は夢中で本を読み、父と母は過去を隠して暮らしていた。

 『少年少女世界名作文学全集』、『風にのってきたメアリー・ポピンズ 帰ってきたメアリー・ポピンズ』、『シートン動物記』、そして父に読み聞かせてもらった『エルマーのぼうけん』と『ドリトル先生アフリカゆき』・・・。「私」の一生を貫き、その言葉をつくりあげてきた児童文学を追ううちに、読み聞かせてくれた父の声から引き寄せられたのは「私」の幼いころの記憶、「私」の知らなかったこと、思い出せない父の背中の刺青。

 父と母はなぜあのように暮らしたのか。記憶の海に溺れながら、児童文学と翻訳と、「私」につならる人々をめぐる道行き。

 

なんと漂流、脱獄、逃走が多かったことか。親のない子、親から離れた子の話が多かったことか。何もかもが旅でした。まるでそれが、児童向け図書の目的であるといわんばかりに。

おとなたちは、だれもが戦争を生き延び、戦後を生きていた。全集の企画者も、翻訳者も、編集者も、そして買ったおとなも、私の父も、心のどこか奥底で、それを、子どもたちに、私に、手渡したかったのだとしか思えないのです。

家から出ていけ。漂流しろ。路上で暮らせ。逃げろ。闘え。

その結果、私たちが得られるものとは、家族とか家庭とかいうものから解放されることでした。

 


 

<サンドイッチのご予約承ります>

イベント会場では全粒粉サンドとたまごサンドをお召し上がりいただけます。
事前予約制にてご注文を承りますので参加お申込みの際に合わせてご予約ください。
※材料手配の関係上、キャンセルの場合は必ず前日までにご連絡ください
お支払いは当日受付にて、現金でお願いいたします。

 

 

★全粒粉サンド(税込550円)

全粒粉ブレッドを使用したワンランク上のサンドイッチです。レタス・パストラミハム・チーズの組み合わせが抜群です。

 

 

★たまごサンド(税込400円)
キタノカオリ食パンを使い、自家製たまごサラダをたっぷりとサンド。スライスオリーブがアクセントです。

 

会場ではクラフトビール、ホットコーヒー、アイスコーヒー、りんごジュース、オレンジジュースなどもご用意しております。フード・ドリンクでくつろぎながらイベントをお楽しみください。

 


 

【来場参加について】
・受付は2Fです。1F書店に向かって右手の、外階段よりご来場ください。
・開演時間の30分前より開場、受付を開始いたします。
・来場チケットをご購入された方にも、配信URLをお送りしています。当日ご都合によりご来場いただけない場合は、オンライン配信をご利用ください(アーカイブ動画の送付もございます)。

 

【オンライン参加について】

・オンラインは開演時間の約10分前に開場し、リアルタイムで配信いたします。
・イベント終了後に、Peatixのメッセージボックス経由で見逃し視聴用のアーカイブ動画をお送りします(視聴期間1週間・ダウンロード不可)。
・インターネット接続環境下のPCやスマートフォン、タブレットからご視聴いただけます。
・イベント中、お客様の顔や音声などは配信されませんのでご安心ください。
・ご利用の通信環境によっては配信の遅延が起こる場合がございます。ご了承ください。

 

【サイン本付きチケットについて】

・イベント書籍を、配信チケットとセットで販売いたします。
・書籍は、イベント終了後にブックスキューブリック箱崎店よりお送りします。
・商品到着までお時間をいただく場合がございます。
・お客様のお名前を入れる「為書き」は承っておりません。ご了承ください。
・海外発送は行っておりません。

 

【書籍付き会場参加チケットについて】

・イベント書籍を、会場参加チケットとセットで販売いたします。
・書籍は、当日受付にてお渡しいたします。 ご来店いただける場合に限り、事前にお取置き、お渡しすることも可能です。ご希望の方は箱崎店(TEL:092-645-0630)までご連絡ください。

 

【キャンセルについて】

・来場参加・オンライン参加共に、お客様都合によるキャンセルは承っておりません。何卒ご了承ください(※ご購入直後にオンライン配信用のURLが送付されるため)。
・来場参加チケットをご購入の方で、当日ご都合により来場いただけない方は、オンライン配信をご利用ください。
・サンドイッチと懇親会のキャンセルは材料調達の都合上、前日までにお願いいたします。

 


 

お問い合わせ:ブックスキューブリック箱崎店
TEL:092-645-0630
Mail:hakozaki@bookskubrick.jp