第2回心のガーデニングブックカフェ講座を開催します(カフェ&ギャラリー)
第2回目の心のガーデニングブックカフェ講座は、前回よりテーマ:人間共生論講座〈人間をたどり直す〉、講師:飯嶋 秀治(いいじま しゅうじ)さん(九州大学人間環境学研究院准教授)をお招きしています。飯嶋さんは、たびたびフィールドワークでオーストラリアにひとりで出かけアボリジニの原住民との交流を深めていらっしゃいます。その興味深い体験などを通して「〈人間〉をたどり直す」というタイトルで人間の生と死のお話をしていただきます。
日時:第2回6月4日(金) ※偶数月・第1金曜日開催(全6回)、1回のみの参加も可能
時間:14:00~15:30
場所:カフェ&ギャラリー・キューブリック(ブックスキューブリック箱崎店2F)
料金:1200円(コーヒー付・資料代含)
ご予約:TEL・FAX 092-582-2555(担当:六百田)
またはTEL 092-645-0630(ブックスキューブリック箱崎店)※月曜日定休
【講座内容】
<人間>をたどり直す
(第1回 生―この世に取り上げられて(2010年4月2日終了)
人は、誰もがこの世に生まれてことばを話すようになります。
第1回目のBookカフェでは、比較解剖学、助産士、動物行動学などの知見から、
私たちがこの世界に出てきて、言葉を獲得するまでのことをたどり直したいと思います。
第2回 狩猟採集漁労民の世界(2010年6月4日)
人類は500万年の歴史を生きてきた、と言われています。
その499万年は、狩猟採集漁労というライフスタイルをとっていました。
そこから、牧畜あるいは農耕が生まれてきた歴史をたどり直したいと思います。
第3回 愛―生と死の間の出来事(2010年7月30日)
生と死が、誰もが迎えることであることに対して、恋愛や性の問題は、
その間で「おこる」出来事として、人に依り様々に異なった体験をもっています。
ここでは、比較行動学、詩、心理学などの知見から、人に依り、
甘くも苦くもある体験をたどり直したいと思います。
第4回 資本主義国民の世界(2010年10月1日)
近代の資本主義はこの500年で形成されてきたと言われています。
また国民国家もその中で生まれてきたものなので、人類史の中でも0.01%の長さしか
持っていない、急成長した経済のスタイルなのですが、それが男女間や異文化間に
なにをもたらしたのかを、少し、たどり直したいと思います。
第5回 死―避け難い事態とのつきあい方(2010年12月3日)
死は、誰もが迎える事態ですが、なかなか自分の人「生」の中に位置づけ難い体験でもあります。
ここでは、文化人類学、葬祭業者、宗教学などの知見から、人々が病や死を
どのように迎え、通過し得るのかを、たどってみたいと思います。
第6回 記憶・記念・蘇りの作業(2011年2月4日)
「忘れられない」記憶があります。
そうした体験と上手くつきあうために、民俗学、写真集や詩、
これまで他の人たちがどうやって立ちあがってきたのかをたどり直そうと思います。
身体やイメージを使ったワークショップとかもできればと考えています。