【終了】『パリのすてきなおじさん』原画展&金井真紀(著者)トークショー
2017年10月に発売以来、当店でもロングセラーとなって売れ続けている『パリのすてきなおじさん』の原画展(7/2~7/21)と、著者の金井真紀さんをお招きしたトークショー(7/20)を箱崎店で開催します。
本書は、自他共に認める「おじさん好き」の作家でイラストレーター金井真紀さんが、パリ在住40年の案内人広岡裕児さんとともにパリの街を2週間歩き回り、69人のおじさん達に「人生で大切なこと」を尋ねたインタビュー&スケッチ集。
そこに登場するおじさんたちは、民族・宗教・職業・年齢など実にバラエティ豊か。様々な歴史・地理的要因を背景にした人種のるつぼパリならではの世界の多様性を感じさせる内容となっている。難民問題、テロ事件、差別の歴史・・・と、おじさんたちが見てきた世界はラクなことばかりではないが、皆、自分の人生を受け入れ粋に飄々と生きている。
軽くて、深くて、愛おしく、味わい深いおじさんたちが描かれたスケッチ集の原画展をお楽しみください。トークショーでは、そんなステキな本を生み出した金井真紀さんに、パリやパリジャンの魅力、ご自身のお仕事などについてたっぷり語っていただきます。ふるってご参加ください。
『パリのすてきなおじさん』(文と絵:金井真紀、案内:広岡裕児、柏書房、1,600円+税
金井真紀(かない・まき)プロフィール
作家、イラストレーター。著書に『世界はフムフムで満ちている 達人観察図鑑』、『酒場學校の日々 フムフム・グビグビ・たまに文學』(ともに皓星社)、『はたらく動物と』(ころから)、『パリのすてきなおじさん』(柏書房)、『子どもおもしろ歳時記』(「虫ぎらいはなおるかな 昆虫の達人に教えを乞う』(ともに理論社)。1年間で話を聞くひと100人、耳のそうじ200回、お酒を飲むこと300日。任務は「多様性を面白がること」。
『パリのすてきなおじさん』原画展
金井真紀(『パリのすてきなおじさん』著者)トークショー
〔会 場〕 カフェ&ギャラリー・キューブリック
〔出 演〕 金井真紀(『パリのすてきなおじさん』著者)
〔聞き手〕 大井 実(ブックスキューブリック店主)
〔参加費〕 2000円(1ドリンク付・要予約)
※終演後に懇親会あり(参加費1500円・カレーと1ドリンク付・要予約)
予約先:
①メールでお申し込み
hakozaki@bookskubrick.jpまで、件名を「7/20トーク予約」とし、
[1.お名前、2.参加人数、3.ご連絡先電話番号、4.懇親会参加有無]をご記入の上お申込みください。当店からの予約確認メールをもってお申し込み完了といたします。※返信がない場合はお電話にてお問合せください。(092-645-0630)
②peatixというサービスからも簡単に予約が可能です。
こちらの「チケットを申込む」ボタンからお申込ください。
参加費は当日受付でお支払いくださいますようお願いいたします。
<推薦のことば>
中島京子さん(作家、『小さなおうち』『ゴースト』)
「パリは人種のるつぼ、おじさんのサラダボウルだ。
読めば21世紀の隣人の姿が浮かび上がり、
クスクスも赤ワインも、より味わい深くなる。」
栗原康さん(政治学者、『村に火をつけ、白痴になれ 伊藤野枝伝』『死してなお踊れ 一遍上人伝』)
「こんにちは、アンジェリーナ・ジョリーです。パリのおじさんは名言をはく。「ギャンブルしない人間は信用できない」。「人生を学んでいるあいだに手遅れになる」。生きることはギャンブルだ。いま死んでもいい、そう思えることしかやっちゃいけない。
人生に地図なんてない、学ぶな。木をみず、森をみず。いくぜ、ミスター無責任。チンチン!」
井上哲也さん(大垣書店高槻店・副店長)
「金井真紀さんの言霊(ことだま)には、街の鼓動、人の息吹を感じさせる魔力がある。 頁を開いた瞬間、まるでその場に居合わせているかの如く、眼前にパリの街並みと粋で面白いおじさん達の姿が広がる。 どこから読んでも、楽ししいし、どの掌編も珠玉。 本当にさらっと読めちゃううのだけど、奥底には、現在のパリ、いや世界が抱える深淵なテーマが潜んでいたりする。パリのおじさんも恰好良いけど、一番すてきなのは言葉の魔法使い〈金井真紀〉だと大阪のおじさんは思うよw」
伊藤詩織さん(ジャーナリスト、『Black Box』)
「登場するおじさんの多くは地位や人種と関係なく、それぞれの人生、自分自身を受け入れています。そして他人と違うことを恐れていません。日本も男女問わずそういう人が増えればいいなと思います」
星野智幸さん(小説家、『俺俺』『呪文』『のこった もう、相撲ファンを引退しない』)
「ヘビーな経験も軽やかな生き方も、金井さんの筆にかかると、等しく豊かな人生として描かれる。誰の人生でも価値は同じなんだな、という真実を実感させてくれる吟遊の書。」
安田浩一さん(ジャーナリスト、『ネットと愛国』『ルポ 外国人『隷属』労働者』)
「すてきなおじさん」の話を通して、パリの様々な風景が浮かび上がってきます。街の豊かな表情が見えてきます。弾んだ声が聞こえてきます。せつない息遣いも響きます。おじさんたちの知恵と信念と生きざまが、パリに色彩を与えています。
金井真紀さんの味わい深い文章とスケッチで、読者はきっと、これまで知らなかったパリを「発見」することができるはずです。」
飯間浩明さん(国語辞典編纂者、『小説の言葉尻をとらえてみた』)
「昆虫採集のよう、と言ったら取材対象に失礼だろうか。金井さんによる「パリのおじさん採集」。集められたおじさんの実例を眺めていくと、パリそのものが分かり、フランスの現状がどうなっているかも臨場感を伴って伝わってくる」
*本の帯が4種類あります。