【終了】8/9(水)『真実 私は「捏造記者」ではない』発売記念 植村隆さんトークショー
元朝日新聞記者・植村隆さんは、1991年に元慰安婦について書いた記事をめぐり、「捏造記者」というレッテルをはられ、常軌を逸した誹謗中傷を受けてきました。それが原因で、転職先に決まっていた神戸松蔭女子学園教授就任を断念、非常勤講師を勤めていた北星学園大学にも抗議や嫌がらせ・脅迫の電話・メールなどが押し寄せ、家族の写真がネット上に公開されるなど卑劣な脅しにさらされました。
その背景には、侵略戦争を正当化し美化したい勢力の、日本に都合の悪い事実を歪曲しようという動きがあります。植村さんは、ご自身の名誉回復のみならず、歴史を書き換え、ものを言わせぬ社会へと導こうとする現政権の目論見を阻むため裁判や市民運動の場で闘いを続けてきました。
今回、著書『真実 私は「捏造記者」ではない』(岩波書店)の発売を記念し、植村隆さんをお招きしたトークイベントを開催します。
共謀罪の成立により、表現の自由への抑圧、言論萎縮の懸念が生まれている今日、日本の民主主義の再生をともに考える貴重な会にふるってご参加ください。
『真実 私は「捏造記者」ではない』発売記念
植村隆さんトークショー
日時:2017年8月9日(水)19:00スタート(18:30開場)
会場:カフェ&ギャラリー・キューブリック
(ブックスキューブリック箱崎店2F・福岡市東区箱崎1-5-14
JR箱崎駅西口から博多駅方面に徒歩1分)
出演:植村隆(元・朝日新聞記者/元・北星学園大学非常勤講師/韓国カトリック大学客員教授)
聞き手:西嶋真司(RKB毎日放送)
参加費:1500円(ドリンク付・要予約)
予約先:①メールでお申し込み
hakozaki@bookskubrick.jpまで、件名を「8/9トーク予約」として
[1.お名前、2.参加人数、3.ご連絡先電話番号]
をご記入の上お申込みください。
当店からの予約確認メールをもってお申し込み完了といたします。
※返信がない場合はお電話にてお問合せください。
②peatixというサービスからも簡単に予約が可能です。
こちらの「チケットを申込む」ボタンからお申込ください。
参加費は当日受付でお支払いくださいますようお願いいたします。
『真実 私は「捏造記者」ではない』
植村隆 岩波書店 1800円+税
1991 年に元慰安婦について書いた 1 本の記事が、23 年後に不当なバッシングを受け、元記者の人生を狂わせた。活字メディア・ 電話・ネットなどでの抗議・いやがらせ・脅迫は、家族・職場の 大学にまで及び、元記者は闘うことを決意した。尊厳と真実を賭 けて一新聞記者が起こした、たった 1 人の闘いは、大きな支援の 輪に支えられ、いまや司法、活字メディアへと広がっている。自 身の名誉回復だけでなく、日本の民主主義の再生を求めて。卑劣 な攻撃に屈せず抗う元記者の闘いの手記。ここには絶望と希望が 拮抗する日本の言論・メディア状況の縮図がある。
植村隆(うえむら・たかし)プロフィール
1958年(昭和33)年4月、高知県生まれ。早稲田大学政経学部政治学科卒。1982年朝日新聞入社。大阪社会部、テヘラン支局、ソウル支局、東京本社外報部次長、中国総局(北京)などを経て、2009年4月から北海道支社報道センターで遊軍キャップ。坂本龍馬一族を追ったシリーズ「北の龍馬たち」を朝日新聞北海道版に計60回連載(2010~11年)。その後、函館支局長を経て、2014年3月、早期退職。2012年4月より2016年3月末まで札幌市の北星学園大学で非常勤講師。2016年3月より韓国のカトリック大学校客員教授。「捏造記者ではない」ことを訴える講演活動を日本全国23カ所で展開。2015年には米国の6つの大学で計8回講演・講義。日本や韓国の各大学でも講演・講義。
外報部次長時代に取材班デスクをつとめた連載「テロリストの軌跡 アタを追う」が2002年度新聞協会賞を受賞。取材メンバーだった連載「新聞と戦争」が2008年度石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞受賞。著書に『ソウルの風の中で』(社会思想社)、『真実 私は「捏造記者」ではない』(岩波書店、韓国語翻訳版『私は捏造記者ではない』=吉倫亨訳・プルンヨクサ)。共著に『マンガ韓国現代史 コバウおじさんの50年』(角川文庫)、『新聞と戦争』(朝日新聞出版)など。