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9/14(火)-10/3(日)『翻訳目錄』刊行記念 タダジュン版画展

 精神科医で翻訳も手掛ける阿部大樹さんが文章を、イラストレーター、銅版画家のタダジュンさんが絵を手掛けた『翻訳目錄』(雷鳥社)の出版を記念して、タダジュンさんの版画展を開催いたします。

 本書は、阿部さんが日々の仕事を通して書き留めた語釈や略語や言い回しなど、言葉にまつわるメモを綴じた翻訳家の私的なノート。シェイクスピアから俳句に標語、歌詞や薬の名前まで、気になるフレーズをきっかけに、言葉のもっと奥深くにある世界へと思いを巡らせる阿部大樹さん。その考察のひとつひとつに、タダジュンさんの銅版画が添えられています。

 柴田元幸さんが責任編集をつとめる文芸誌『MONKEY』や、『Coyote』、『SWITCH』(いずれもスイッチ・パブリッシング)、ポール・オースター『ガラスの街』(新潮社)など、書籍や雑誌でそのイラストレーションを目にすることも多いタダジュンさん。2018年には、作品集『Dear, THUMB BOOK PRESS』の刊行を記念して、当店でも展示を開催させていただきました。
https://bookskubrick.jp/event/4-3-4-22-dear-thumb-book-press

 本展では、『翻訳目錄』に収録されたタダジュンさんの版画約30点と、タダさんがこれまでに装幀を手掛けた書籍や雑誌を展示。『翻訳目錄』購入特典として、特製ポスターもご用意しています。作品は一部販売いたします。(オンライン購入はこちら

 言葉以前の世界によく似合う、タダジュンさんの作品をどうぞお楽しみください。

『翻訳目錄』刊行記念 タダジュン版画展

会期:2021年9月14日(火)~10月3日(日)
   11時~18時(月曜定休・祝日は営業)*入場無料
会場:カフェ&ギャラリー・キューブリック
住所:福岡市東区箱崎1-5-14ブックスキューブリック箱崎店2F
(JR箱崎駅西口から博多駅方面に徒歩1分)

書籍情報

『翻訳目錄』
著 阿部大樹 絵 タダジュン 雷鳥社 2200円

言葉の意味はたえず変わっていく。
書き留められるのは、その一瞬にもっていた意味だけだ。
―――言葉はいつまで、もぞもぞ動く?

2020年に日本翻訳大賞を受賞した、
精神科医が“私的なノート"に書き溜める、
国や地域、時代をまたぐ味わい深いことばたちを、
ひろく紹介する、ちいさな目録。

“名無しの翻訳"、“時代とともに消えた言葉"、“意味の移り変わり"など
私たちの、“くちのききかた"からこぼれた60個の欠片を、
版画家・タダジュンの挿絵とともにしずかに眺める。

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著者プロフィール

阿部大樹(あべ・だいじゅ)
1990年、新潟県に生まれる。精神科医。松沢病院、川崎市立多摩病院に勤務。
訳書にH.S.サリヴァン『精神病理学私記』(日本評論社、第6回日本翻訳大賞)、R.ベネディクト『レイシズム』(講談社学術文庫)。「サンフランシスコ・オラクル」誌の日本語版翻訳・発行を行う。

タダジュン
イラストレーター・銅版画家。
版画の技法を使い、書籍や雑誌のイラストレーションを中心に活動中。
主な仕事に『犯罪』『罪悪』『カールの降誕祭』フェルディナント・フォン・シ-ラッハ / 酒寄進一訳(東京創元社)『こころ朗らなれ、誰もみな』柴田元幸翻訳叢書書 / アーネスト・ヘミングウェイ(スイッチ・パブリッシング)など。作品集『Dear,THUMB BOOK PRESS』をSUNNY BOY BOOKSより刊行
https://juntada.tumblr.com/

会期中、作品・グッズはオンラインショップでも販売いたします。