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人形飾りと、夏越(なごし)まつり。

 夏の箱崎では、毎年7月末に、ふたつのお祭りが開催されています。
 ひとつは「人形飾り」という子どもの地蔵祭りです。お地蔵様の縁日に因み、毎年7月23日(火)24日(水)に行われています。
 子どもたちの無病息災を願い、箱崎の各家々やお店の玄関先には、博多人形の捻り人形やお地蔵様の石を飾った箱庭が作られます。子どもたちは線香を持って、各家々やお店をお参りすると、お礼に家の方からお菓子をもらうという風習で、その歴史は、鎌倉時代にまで遡るのだとか。
 ※「人形飾り」については、箱崎在住のデザイナー大鶴憲吾さんが、当店ホームページにすてきなコラム「夏の夜」「6度目の夏の夜」を寄稿してくださっています。ぜひご覧ください。
 そして、もうひとつのお祭りは「夏越(なごし)まつり」です。
 今年は、7月27日(土)28日(日)の開催です。
 夏越まつりは、暑い夏を健康で無事に過ごせますようにと祈りこめた暑気祓いのお祭りです。楼門前に据えられ茅(ちがや)で作られた茅の輪をくぐることから「輪越(わごし)まつり」ともいわれるそうです。人の形をかたどった「形代」に気持ちをこめて息を3度吹きかけ罪やけがれを移す、除災人形納めや、お祓いをうけ、大神さまのご利益をいただく、千度祓いも行われています。
 参道には、放生会とはまた違う、一般参加からの出店が並ぶのだとか。
どちらも夏の行事として引き継がれてきた、町のちいさなお祭りです。
毎日暑い日が続いておりますが、夏を楽しく過ごすべく、ぜひ箱崎へお越しくださいませ。