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「モンタン」 2001年7月号
「生活に深みを与える本との出会いをさりげなくプロデュースする”街の本屋”」
けやき通りに新しい本屋を見つけたのは、緑が眩しい初夏のこと。15坪ほどの小さな店内に色とりどりの本がぎっしりと並んでいる。落ち着いた照明、杉板貼りの床、その空間のもつ優しい空気に誘われて、ふらりと足を踏み入れた。
人生に本との出会いは欠かせない。何気なく手にした本が、新しい興味のきっかけになったり、問題解決の糸口になったり...。この店にはそんな“生活にヒントを与えてくれる本”が揃っている。オーナーの大井実さんは、もともと音楽会や展覧会のプロデュースをしていたが、「もっと普段の生活に近いところで、文化的な発信ができないか」と思い、本屋を開くことにしたという。本と人との幸福な出会いに貢献しようとする彼の姿勢が、棚に並ぶ5000冊の本から感じられる。いずれはブックフェアやセミナー、座談会の開催も考えているとか。自然と人が集まってくる“街の本屋”。生活に変化がほしくなった日には、覗いてみてほしい。