講談社 ¥2000
女優でもあり、作家でもある岸恵子。本書は彼女のフォトエッセイ集であると同時に観光案内書としても楽しめる贅沢な一冊です。
1957年に渡仏して以来、出会った人達との思い出や今も続く友人達との交流を中心に、パリ、ブルターニュ地方、モン・サン・ミッシェルなどの16の場所(章)に分けて綴っています。カラー写真に時折まざる白黒の写真からも彼女の持つ凛とした美しさが伝わってきます。
編集部が担当したという建物の歴史や飲食店への連絡先、パリ中心部の地図も詳しく、岸恵子ファンならずともこれからフランスへの旅行を考えている方にもぜひ手に取っていただきたい格好のガイドです。