平凡社 ¥1680
飼い猫の失踪に日々泣き暮らした内田百閒、どんなに貧乏をしても猫を飼い続けた開高健、そして意外にも書斎机の引き出しにはいつも煮干しが入っていたという三島由紀夫など、一筋縄ではいかないであろう曲者の作家たちを骨抜きにした猫たちのアルバム。
でも愛らしいのは猫を前にした作家たちの穏やかな表情。その存在がなければ、数々の名作が世に出ることはなかったかもしれません。
猫を通して彼らの素顔と作品の裏側が垣間見え、昔読んだ本もあらためて読み返してみたくなります。
ちなみに、猫好きの人ならばジャケ買い必至のこの本のカバーを飾るのは中島らもの愛猫“とらちゃん”です。