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柴田元幸さんのトーク & 朗読会を開催します。

03.jpg ポール・オースターからトマス・ピンチョンまで、アメリカ現代小説を驚くべきクオリティとオリジナルな視点で精力的に翻訳・紹介を重ね、老若男女問わず読者・ファンたちを熱狂させ牽引し続ける翻訳家・東京大学教授の柴田元幸さんをお招きしたお話と朗読の会を10月29日にブックオカと共同で開催いたします。
 今回はスイッチ・パブリッシングから10月に発行される文芸誌『MONKEY』と翻訳叢書アメリカ短篇集『アメリカンマスターピース』を中心にお話いただきます。
 『MONKEY』は、柴田さんが責任編集を努める期待の文芸誌で、創刊号では20年以上にわたり翻訳を続ける小説家ポール・オースターを特集。彼が小説家になる前、1960年代に書いた未発表作品を掲載し、小説家の生成を目撃します。新しい文学に出会い、都市を旅し、物語を書く。「MONKEY」は文学を通して、今私たちがいる世界の魅力を伝える文芸誌です。
 「MONKEY」創刊を記念し、同時発売となる〈柴田元幸翻訳叢書第4弾〉『アメリカン マスターピース 古典篇』は、8人の著者による、7つの短篇小説と6つの詩よりなるアンソロジー。柴田さんが、長年愛読してきたアメリカ古典小説の宝庫から選びに選び抜いた究極の「ザ・ベスト・オブ・ザ・ベスト」です。ホーソーン「ウェイクフィールド」、メルヴィル「書写人バートルビー」にはじまり、O・ヘンリーの「賢者の贈り物」、エミリー・ディキンソンの魂に響く詩篇たち、天衣無縫な語り口に魅せられるマーク・トウェインの「ジム・スマイリーと彼の跳び蛙」、圧倒的な自然との運命的な闘いを描き切るジャック・ロンドン「火を熾す」に至るアメリカ古典文学の途方もない豊かさを堪能できる一冊です。そして何よりも嬉しいのは、ポーのあの「モルグ街の殺人」、ヘンリー・ジェイムズの「本物」というそれぞれ90枚を超す名作が、本書のために新しく訳し下ろされたこと。永遠に心を揺さぶる名品を、現代と歴史感覚溢れる練達の名訳で味わう、贅沢極まりない傑作集の登場です。
 ゲストにはミュージシャンの小島ケイタニーラブ氏を迎え、朗読とギターのライブセッションの開催も決定! この、またとない機会をぜひお見逃しなく。
『MONKEY』&『アメリカン マスターピース』刊行記念
柴田元幸トーク & 朗読会

日時:10月29日(火)19時30分から
会場:リブラボ(中央区大名1の6の8 2階)
主催:ブックオカ実行委員会・ブックスキューブリック
参加費:2000円(要予約)
予約:ブックスキューブリックTEL.092-711-1180・メール info@bookskubrick.jp、
    もしくはブックオカHP
お問合せ:ブックスキューブリックTEL.092-711-1180
柴田元幸さん プロフィールshibata.jpeg
1954年、東京に生まれる。東京大学教授、翻訳家。著書に『アメリカン・ナルシス』『ケンブリッジ・サーカス』『翻訳教室』など。訳書にオースター『幽霊たち』、ダイベック『シカゴ育ち』、ミルハウザー『ナイフ投げ師』、ラファージ『失踪者たちの画家』など多数。

(c)島袋里美

柴田元幸翻訳叢書
『アメリカン・マスターピース 古典篇』

四六判/ 272 頁/¥2,205(税込)
ISBN978-4-88418-433-9 C0097 ¥2100E
発行スイッチ・パブリッシング
『MONKEY』
1000 円(税込)B5 変型
オールカラー 176 頁 発行スイッチ・パブリッシング
MONKEY vol.1 特集 青春のポール・オースター
若き日の未発表作品 『草稿と断片』 一挙掲載!
創刊号に登場する人々
糸井重里 戌井昭人 小川洋子 ポール・オースター 川上弘美 
岸田秀 岸本佐知子 小島ケイタニーラブ 佐伯誠 神慶太 
管啓次郎 高橋源一郎 中西夏之 西川美和 古川日出男 
村上春樹 松原始 門馬太喜 バリー・ユアグロー
『モンキー』という雑誌をはじめます。とにもかくにも、日本あり外国あり現代あり古典ありで、自分たちが読んで面白いものを好き勝手に取り上げていこうと思います。スイッチからはすでに『コヨーテ』という楽しい雑誌が出ていて、双方補いあって、なぜか犬と猿が仲良くやっているという感じで行ければと思っています。どうぞよろしくご贔屓のほどを――きい。   MONKEY編集長 柴田元幸
小島ケイタニーラブ
 1980年生まれ。ミュージシャン。2009年、バンド「ANIMA」としてHEADZからデビュー以降、ユニット「トワイ」の活動や、古川日出男をはじめ様々なアーティストとコラボレーションを開始。12年にはソロ作品『小島敬太』(WEATHER/HEADZ)を発表。13年、舞台芸術祭「フェスティバル/トーキョー13」に参加。〈リミニ・プロトコル(ドイツ)〉による作品のサウンドデザインをゴンドウトモヒコ(pupa)と共に担当。