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人が集まる「つなぎ場」のつくり方 ナカムラクニオ

阪急コミュニケーションズ 1470円

人が集まる「つなぎ場」のつくり方 -都市型茶室「6次元」の発想とは

  東京・荻窪に、知る人ぞ知る「6次元」という場所があります。古本、カフェ、ギャラリーという3本の柱を軸として運営する傍ら、イベントやセミナー、交流会が日々行われており、年齢も業種も様々な人たちが出会い繋がっていくサロン的な役割も担っているといいます。店自体がコミュニティとして機能しているような、新しい形態の「カフェ」。そんな6次元の根っこにあるアイデアを綴じたのがこちらの本、店主であり、今年のブックオカのイベント「ブックカフェ&NEW WAVE古書店のつくりかた」にもゲストとしてご出演いただいたナカムラクニオさん初の著書です。
 本書には、これからの場づくりにおけるキーワードが、タイトルの「つなぎ場」のように、ナカムラさん独自の表現で解説されています。テレビディレクターならではのプロデュース発想も興味深く読めます。人が集まる場を運営する人にとって、探していた言葉が見つかる1冊ではないでしょうか。
 本書の装丁は有山達也さん、本文中に登場する挿絵はナカムラさんご本人によるもので、そのブックデザインにもご注目ください。(み)