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「もしも私があなただったら」(光文社文庫)
2010年の直木賞発表の際には、父親・白石一郎さんとの初の親子二代にわたる受賞が大きな話題となった白石一文さん。この作品は、白石さんが出身地の福岡を舞台に発表した一連の作品のひとつですが、巻末の解説を店主・大井実が書かせていただきました。
東京での生活をリセットし福岡で再出発する男女の繊細な心理を描いた恋愛小説ですが、作中には実在の地名も多数登場し、もうひとりの主人公といえるほど重要な要素として博多の街が描かれています。震災後の福岡移住の流れを先取りしたかのような物語としても読める作品です。
ご一読をおすすめします。
光文社文庫 555円