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「作家の犬」
平凡社 1680円
昨年の夏に入荷して以来、表紙を飾る中島らもの愛ネコとらちゃんの愛らしさに手をのばす人多数でロングセラーとなっている『作家の猫』から遅れること1年、犬派待望の『作家の犬』が出ました。
表紙を飾るのは、「目と目が合った瞬間にこれだと思った。」という中野孝次の愛犬ハラスの微笑み。「ご婦人が見劣りする」ほど美しい、とコリー犬を贔屓にした坂口安吾、バスから飛び降り迷子の飼い犬を追いかけた志賀直哉、愛犬会いたさに撮影後家路を急いだ映画監督、世界のクロサワ・・・。
これら25人の作家たちと愛犬との関係を一番身近な所で見ていた家族が、彼らがいかに犬を愛し、かわいがり、心許していたのか、その暮らしぶりを語ります。
また、多数掲載された写真には、強面な印象すらある作家たちが愛犬と共に、口元を自然とほころばせた穏やかな表情で納まっており、親近感を覚えます。
作家たちの「犬」への愛情を知った後には、それぞれの「犬」にまつわる作品を改めて味わってみたくなります。