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『いのちをいただく』 内田美智子

西日本新聞社 1260円

10000238_00.jpg 食肉加工センターに勤める坂本さんがいやでたまらなかった牛を殺して肉にするという仕事。そんな坂本さんが、息子さんとの会話や牛を育てる農家の子との出会いを通して、自分の仕事を見つめ直すまでがやさしい絵と共に紹介されています。
 100年に一度の不況といわれていますが、日本に暮らす私たちのまわりには食べ物があふれています。「日本の1年間の食品廃棄量は2000万トン以上。...発展途上国での3300万人の年間食料に相当する」(本文より)そうです。
 肉も魚も野菜も米も、すべての食べ物は命ある生命体。私たちが生きるということはその命を頂くこと・・・そんな、大切なことを意識せず食事をしている自分にはっとしました。
なぜ食べ物を粗末にしてはいけないのかということを素直に伝えてくれる本です。食べ物に感謝できる子は自分の命も他人の命も大切にできる気がします。子供にも大人にも読んで欲しい、そんな一冊です。(高)