福岡・けやき通り & 箱崎の小さな本屋
Independent Small Bookstore in Fukuoka since 2001
新潮社 1470円
長崎に雨が似合うのは、かつてたくさんの涙を流した過去があるからでしょうか? 「沈黙」、「女の一生」をはじめとして、長崎を舞台にした数々の作品を世に送り出した作家の自らの心のルーツを辿る旅。 11歳でカトリックの洗礼を受けた遠藤周作にとってこの地を歩くことは母胎に帰るように感じられたかもしれません。 同じ九州でありながら、西欧と深くかかわり独特の歴史を刻んできたこの街を訪れることがあるのならば是非一読を。 旅をより深いものにしてくれます。