ベストセラーズ 1500円
学生時代、教科書などで誰もが一度は目にしたことがあるであろう詩人・萩原朔太郎の短篇小説の名作が、心象写真を多数加え、新たな形で蘇りました。
現実世界での旅に飽き、空想世界を旅する日々を送る「私」。いつもの道を散歩していたはずが、気が付くと、猫だらけの世界へと迷い込んでいた。これは現実なのか空想なのか・・・。
幻想的で、どこかノスタルジックな雰囲気の漂う世界を著す詩人の文章は美しく、70年という時を超えて、今なお新鮮で魅了されます。
愛らしいはずの猫の写真も、本文と合わせてみるとなんだか不気味に見えてくるから不思議です。