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「人間椅子」 江戸川乱歩
エスクァイアマガジン 2,625円
映像や美術でシュルレアリスムを一貫して体現しているチェコの鬼才ヤン・シュヴァルクマイエル。『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』で、奇天烈な世界に魅了された方も多いのではないでしょうか。
そんな彼が今回手がけたのは、日本の巨匠江戸川乱歩の怪奇短編小説『人間椅子』。鞣革一枚隔てて自分の太腿に座る人々の感触に快楽を覚えた男の告白を綴った手紙。その手紙に恐怖を感じながらも魅了される女性作家。
この奇妙で妖しい「触覚」の物語をシュヴァルクマイエルがコラージュとオブジェで、生々しく繊細ながら、どこか愛らしく表現しています。
人間椅子に取り込まれていく女性が描かれた本体後半のフリップブックは、その見事さについつい何度も見返してしまいます。