新潮社 1575円
「ゲーテの『イタリア紀行』を忍ばせて・・・イタリア各地を旅するのもいいだろう」。
コクトーやサド文学の翻訳者であり奇想小説作家であった澁澤龍彦は、いまから約30年前、独自の美意識と憧れを胸にイタリアを旅しました。妻であり、その旅の同行者であった龍子氏が、当時の写真や澁澤自身が書き残したエッセーを紹介しながら、その旅の軌跡を辿った本書。
「奇才」が枕詞のように使われる澁澤龍彦が、時にはしゃぐほどに感動し、酔いしれた「澁澤的イタリア」とは?
「食」「絵画」「建築」「歴史」・・・。イタリア好き上級者にも必ずや新発見あり!の澁澤スコープでイタリア再訪、なんていかがでしょうか?