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『日本民藝館手帖』 財団法人日本民藝館監修
ダイヤモンド社 1890円
今となっては日常的に使われている「民藝」という言葉をもともと作り出した柳宗悦。思想家、美術評論家として有名ですが、その彼が初代館長をつとめたのが現在目黒にある、日本民藝館です。
この本にはその民藝館が作られるに至った思いがみっちりと詰まっています。高名な作家の作品ではなく、無名の庶民の生活の中で作られ、使われ、育まれた『もの』に本当の美というものを見た宗悦。そんな心が伝わってくる作品たちを鑑賞し、そしてときおり挿まれている「柳宗悦の言葉」を読むと、つい深く深くうなずいて心がジンとしてしまいます。
息子さんで、工業デザイナーの柳宗理も後に日本民藝館の館長をつとめられましたが、彼の、父に対するいろいろな思いも語っており、写真だけでなく読み物としても楽しめる1冊です。