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詩の玉手箱 三木卓(編・解説) 柚木沙弥郎(絵)
いそっぷ社 1680円
「詩って何から読んだらいいかわからない・・・」という人にオススメ!
詩って難しい、どれから読んだらいいかわからないと思っている人は結構多いと思うが、そんな人にぴったりの本が出たのでぜひご紹介したい。
この本は、詩人の三木卓さんによって各月ごとに選ばれた、4月から12カ月間の詩のアンソロジーだ。表紙に書かれた「意表をつく51編の名詩」というコピーに惹かれて手にとったのだが、一番最初に載っている中原中也の『春と赤ン坊』という詩に、まさに意表をつかれた。
菜の花畑に赤ん坊を寝かせた情景を詠んだ詩なのだが、柚木沙弥郎さんの味のあるイラストが絶妙な効果を発揮し、詩を読んでかつて味わったことのないほどにイメージがふくらんだ。そして、それを解説した三木さんの文章がまたいい。「なによりも言葉が生きている!と感じられるような詩を集めてみました」とのことで、詩ってこんなに気持ちいいものだったんだと認識を新たにすること請け合いだ。
当店でも、スタッフH嬢による力作ポップを付けてお薦めしているが、よく売れている。
(福岡贔屓フクオカビィーキ Vol.16 2008年6月6日号 バナポップBOOKSで紹介しました。)