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『ぼくの宝物絵本』 穂村弘
白泉社 ¥1,680
「夢のように楽しい」絵本の世界を知る
歌人であり、数多くのエッセイでも知られる穂村弘が、愛蔵する絵本のうち31冊を紹介する本作。絵本の雑誌「MOE」誌上に連載されたエッセイを中心にまとめられています。
時には突拍子もないような展開を見せる絵本に対する、思わずくすっと笑ってしまうようなつっこみがあるかと思えば、作品や社会に対する鋭く鮮やかな切り口にはっとさせられることもしばしば。独自の視点で切り取られた絵本の世界が、魅力的な文章で語られています。
「絵本は子どものもの」と考えてしまいがちですが、子どもだけでなく大人も夢中になれる魅力も持っていることを、本作を読んで改めて感じさせられます。
紹介されている絵本が、オールカラーで載っているのも嬉しいところ。作者の憧れという酒井駒子さんの表紙も美しい、手元に置いて何度も読み返したくなるような一冊です。(倉)