「「生きる」という権利―麻原彰晃主任弁護人の手記」 安田 好弘
講談社 ¥ 1,890
麻原彰晃主任弁護人であり多くの殺人事件の弁護人となった著者は、「なんらかの形で犯罪に遭遇してしまい、結果として事件の加害者や被害者になるのは、たいていが「弱い人」たちなのである。・・・
そうした人たちの弁護を請けてきた。それは、私が無条件に「弱い人」たちに共感を覚えるからだ。「同情」ではなく「思い入れ」と表現するのがより正確かもしれない。要するに、肩入れせずにはいられないのだ」と述べている。多くの殺人事件などの裁判の中で、事件の背景を探る著者の奮闘が今も続いている。