「光が泳ぐ場所」がいよいよ本日10日（月）から始まります。

　現在、箱崎店２Ｆのギャラリーで個展「泳ぐ光｝を開催中の豊田直子さんとデザイナーの大鶴憲吾さんのユニットQULTE（キュルト）が空間ディレクションを手がける「光が泳ぐ場所」がいよいよ本日10日（月）から始まります。　
　これは、九州大学の総合研究博物館設立10周年を記念した催しで、箱崎キャンパスのシンボルとも言える旧工学部本館の5・6階を使って特別展示をするものです。ここは、以前は展望室として使われていた場所ですが、工学部の移転にともない、今ではほとんど人が訪れることもない場所となっています。そんな忘れ去られたような空間に美しさを感じていたQULTEのふたりと博物館担当者の出会いから今回の企画は生まれました。
　九大博物館の所蔵する動植物標本や豊田さんの植物をモチーフにした版画作品などがQULTEのふたりによる空間ディレクションによって飾られる予定です。

　また、この展示に連動して、現在は博物館の倉庫として使われている旧工学部本館の裏に位置する旧知能機械工場を舞台に、「光」「場」「美」をテーマに、３夜連続でサイエンスカフェが開催されます。不思議な魅力をかもしだしている空間で、コーヒーやお酒を片手に、アカデミックなひとときを楽しんでもらおうという粋な試みで、工場跡地の機械類も公開される予定です。
　移転にともない徐々に人の気配が薄まっていっている九大ですが、建物や空間の存在感は逆に強まり、図らずもそこにまた新しい魅力が生まれているように感じられます。この機会にぜひ、九大キャンパスに足を運んでそんな魅力を体験してみてください。
→QULTEの大鶴憲吾さんのコラム

九州大学総合研究博物館設立10周年特別展示
「光が泳ぐ場所」
日時／5月10日（月）～21日（金）
会場／九州大学箱崎キャンパス旧工学部本館5・6階　
　　　12:00～17:00（最終日のみ夜間特別開放日として20:00まで）
空間ディレクション／QULTE（公式サイト　http://www.qulte.net/）
主催／九州大学総合研究博物館http://www.museum.kyushu-u.ac.jp/event/index.html#anchor1　
＊連動企画／九大博設立10周年スペシャル
Qcafe2010シリーズ「夜カフェ」
第一夜　５月１１日（火）
若山正人　数理学研究院・教授
「場と光を結ぶ、美しき数学の世界　～素数たちが、真空の力を紡ぎ出す～」
第二夜　５月１２日（水）
大井尚行　芸術工学研究院・教授
「空間と光が織りなす心のうつろい　～照明の環境心理学から～」
第三夜　５月１３日（木）
後小路雅弘　人文科学研究院・教授
「描かれたアジアの女性たち」
会場／九州大学総合研究博物館第1分館（箱崎キャンパス旧知能機械工場）
開店／18時半 開催時間／19時～20時半 閉店／21時
参加費／500円
→　Q cafeブログ