「博多湾 海を見にゆく 2nd」を開催します(ギャラリー)
今年8 月に福岡アジア美術館で開催され大好評を博した西島善和さんによる写真展「博多湾、海を見にゆく」が、規模を縮小して箱崎店2Fのギャラリーで10月18日から開催されることになりました。
先の展覧会は、博多湾の様々な表情を独自の視点で切り取った高細密の作品群が圧倒的な迫力で見るものに迫ってくるものでした。光の当たり方によって神々しいオブジェのように見えるテトラポッドの塊が写った作品に代表されるように、普段なにげなく見過ごしてしまう風景を味わい深い作品に変えてしまうマジカルな力を感じさせられました。
福岡出身の西島さんは、東京で「BRUTUS」などの雑誌や広告を中心にフリーカメラマンとして活躍した後、2004年に故郷に戻り写真スタジオを設立。08年から博多湾の撮影を始めましたが、子どもの頃遊んだ海がどう変わったか見てみようと思ったのがきっかけだったとのこと。
博多は海に面した港町でありながら、中心部は物流倉庫などが立ち並ぶ産業の拠点として使われていたり高速道路に遮られているためか、普段の生活で海を意識することは意外と少ないように感じられます。 そんな微妙な距離感のある博多湾を新鮮な感覚で体験できる23 枚の大判カラープリントで構成されてた展覧会です。
また、10月28日(金)19時から、西島善和さんご本人をお招きしてのスライド・トークショー開催が決定いたしております。参加費は1000円(ワンドリンク付)。ただいまご予約承り中です。
皆様お誘い合わせの上、ぜひ会場に脚をお運び下さい。
「博多湾 海を見にゆく 2nd」
会期:2011年10月18日(火)~11月6日(日)
11時30分~19時(毎週月曜休)
会場:カフェ&ギャラリー・キューブリック(ブックスキューブリック箱崎店2F)
西島善和スライド・トークショー
日時:2011年10月28日(金)19時スタート
会場:カフェ&ギャラリー・キューブリック(ブックスキューブリック箱崎店2F)
参加費:1000円(ワンドリンク付・要予約)
西島善和(にしじま よしかず)さんプロフィール
1959年 福岡市生まれ
1981年 日本大学芸術学部写真学科卒業
卒業と同時にフリーランスとなる
"BRUTUS" 等の雑誌、"SONY" "MAZDA" などの広告写真をてがける
2004年 「 西島写真事務所&STUDIO」を福岡市にて設立
個展 1991 "moon" Kodak Photo Salon 銀座 東京
2004 "月の夢をみる" Art Space 貘 福岡
2011 "博多湾 海を見にゆく" 福岡アジア美術館 福岡
写真集 1993 "Bless" 徳間書店
2003 "銀の月" Pie Books
他にグループ展、共著多数
APA( 社)日本広告写真家協会正会員、福岡江古田会会員
「志賀島の潮見公園展望台に登ると、360°海が広がります。北側には、玄界灘の目にしみる碧。反対側には、海にはりついた福岡の街が見わたせます。
「博多湾」は平均水深10m、最大水深20m、湾奥は水深5m。東西20Km、南北10Km、海岸線長128Km。海に面する福岡市中心部は全て埋め立てられ、湾内の海底は大型船航路の最低水深を維持するため、常に掘り続けられています。
湾口幅は7.7Km。閉鎖性が高いため、水の循環は悪く、それでも、海流は反時計回りに湾内をゆっくりと廻っています。150 万人以上の周辺人口と、九州の物流の拠点であるがゆえにか、水質はお世辞にも良いとはいえません。
その博多湾を約3 年間、撮影してみました。今年は震災が起こった年です。何をするでもなく、ただ海を見にゆくだけで、海と仲直りができるような気がします。」