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ザーラ・イマーエワ&姜信子 『旅する対話』 刊行記念 ~旅する対話・2013・博多編~

tabisurutaiwa_.JPG 来週3月4日(月)19時より、「ザーラ・イマーエワ&姜信子 『旅する対話』 刊行記念 ~旅する対話・2013・博多編~」と題しまして、昨秋ブックオカの企画にて、上野朱さんとともに貴重なお話を聞かせて下さった姜さんをあらためてお招きし、共著のチェチェン人ジャーナリスト、ザーラ・イマーエワさんとの対話の集いを開催致します。
 在日三世である姜さんと、共著の亡命チェチェン人ジャーナリスト、ザーラ・イマーエワさんとの対話の中で、ディアスポラ(故郷喪失)、戦争、トラウマ、再生、アート、歌、など多岐に渡るテーマでお話を伺います。貴重な対話の時間を、ぜひご一緒に。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。
(以下は著者お二人からのメッセージです)
2004年、かつてスターリンによって追放された17の民族が共に困難を乗り越え生き抜いたカザフスタンの荒野を、アゼルバイジャンに亡命中のチェチェン人ジャーナリスト ザーラ・イマーエワと、在日3世の作家 姜信子が対話の旅をした。
チェチェン人も、コリアンも、追放され、故郷を失い、異郷で生き抜いた17の民族のひとつだったのである。
ザーラは平和憲法を持つ日本に希望を託し、姜は戦火のチェチェンに、日本の明日を予感した。
二人は、植民地支配を、ディアスポラ(故郷喪失)を、戦争を、離散する民族を、失われゆく文化を、傷つく命と心を、そして再生への道を語り合った。
この時の(2004年)の旅の記録(単行本『旅する対話』、映像『いって・らっしゃい』)を携えて、
2013年、二人は再び対話の旅に出る。
今度は、3・11以降の、ディアスポラが現実のものとなりつつあり、ますます「予感」を色濃くする日本を巡り歩く。日本の各地で、さまざまな人々と言葉を交わし、予感を乗り越え、希望を模索する旅が始まる。
博多では、博多ならではの、対話の集い。
あなたとの出会いと語らいを心より楽しみにしています。
ザーラ・イマーエワ&姜信子
ザーラ・イマーエワ&姜信子 『旅する対話』 刊行記念
~旅する対話・2013・博多編~

日時:2013年3月4日(月)19時スタート
会場:カフェ&ギャラリー・キューブリック(ブックスキューブリック箱崎店2F)
参加費:1500円(ワンドリンク付き・要予約)
予約・問合せ:ブックスキューブリック箱崎店
TEL:092-645-0630 / Mail:hakozaki@bookskubrick.jp
姜信子(きょう・のぶこ)さんプロフィール 
1961年横浜市生まれ。作家。86年に『ごく普通の在日韓国人』でノンフィクション朝日ジャーナル賞を受賞。著書に『うたのおくりもの』(朝日新聞社)、『日韓音楽ノート』『ノレ・ノスタルギーヤ』『ナミイ!八重山のおばあの歌物語』『イリオモテ』(いずれも岩波書店)、『棄郷ノート』(作品社)、『安住しない私たちの文化』(晶文社)、『今日、私は出発する ハンセン病と結び合う旅・異郷の生』 (解放出版社)『はじまれ―犀の角問わず語り―』(サウタージブックス/港の人)など。訳書に『遥かなる静けき朝の国』(カニー・カン著 青山出版社)、『あなたたちの天国』(李清俊著 みすず書房)。共著に『追放の高麗人』(アン・ビクトルと、石風社)。
ザーラ・イマーエワ(Zara Imaeva)さんプロフィール
1961年生まれ。チェチェン人女性映像作家、国際アートセラピーセンターDiDI創立者。
モスクワ国立大学ジャーナリズム学科卒。学生時代からチェチェン独立運動にかかわり、独立は政府の外務省広報官や文化省映画担当次官なども経験。
第2次チェチェン戦争とともにアゼルバイジャンに亡命、政治運動には距離を置き、2004年以来、精神的なトラウマを抱えた子どもたちへの国際アートセラピー活動を展開。
チェチェン戦争難民の子どもたちの証言を記録した「子どもの物語にあらず」(2001)が国際的に注目され、2003年秋、アムネスティ・インターナショナル日本の招きで来日、全国17箇所で講演・上映会が開催された。他に映像作品として、難民の子どもたちの描いた原画によるアニメ「春になったっら」(2004)、チェチェン語による児童ミュージカル「お隣さん」、チェチェンとアゼルバイジャンの難民夫婦の出会いと愛の物語「描かれた壁の家」(2008)などがある。