福岡・けやき通り&箱崎の小さな本屋 ブックスキューブリックIndependent Small Bookstore in Fukuoka since 2001

【終了】1/19-2/14 『バウルを探して〈完全版〉』刊行記念 中川彰写真展「もうひとつの〈バウルを探して〉」&川内有緒オンラインギャラリートーク

 ベンガル地方で歌い継がれ、今日も誰かが口ずさむ"バウル"の歌。
誰もがその存在を知る一方で、実態は謎に満ちているー

 そんなバウル惹かれたが、「空をゆく巨人」、「パリでメシを食う。」など作品で知られる作家川内有緒さん。写真家中川彰さんととも現地飛びそ本質迫ったノンフィクション『バウルを探して 地球片隅伝わる秘密歌』は、2013年幻冬舎から刊行され、翌年第33回新田次郎文学賞を受賞。後2017年文庫化されましたが、ここ数年は品切れとなっていました。

 そんな本作が、今年6月、川内さんの「文章編」、中川さんの100ページに渡る「写真編」で再構成され、2013年に幻冬舎から本書が刊行される直前に急逝した中川さんへ向けた川内さんの書き下ろし「中川さんへの手紙」、若松英輔さんによる解説が加わり、矢萩多聞さんのデザインで装いを新たにした〈完全版〉として、三輪舎から刊行されました。

 こちらの刊行を記念して全国で巡回中の、中川彰さんの写真展「もうひとつの〈バウルを探して〉」が、福岡は当店ブックスキューブリック箱崎店にやってきます。

 本展では、中川彰さんが生前暗室にこもって現像したオリジナルプリント15点を展示。高精度レプリカ作品とバウルの詩が入ったスペシャルBOXや、ポストカードセットも販売いたします。

 また1月20日(水)には、著者の川内有緒さんのトークライブ配信を行います。店主が聞き手となり、「バウルを探して」取材当時のお話や中川さんとのエピソード、作家というお仕事のことについてなど、お話を伺います。

 中川さんの写真が言葉を使わずに語る、もうひとつの〈バウルを探して〉という作品を、ぜひご覧ください。

(以下、版元ウェブサイト 巡回展の展示概要より)

〈彼は彼自身のバウルを探している〉

 中川彰の写真を丹念に読み込むと、そう思えてきます。彼が旅の途中でカメラを向けているのは、ほとんどが名もなき市井のひとびとやベンガル風景。ダッカの雑踏、祭りに集まる男女たち、農村の風景、大河のそばで暮らす民。“そこにこそ、バウルがいる”と言わんばかりにシャッターを切っているように見えるのです。

 「鳥に導かれた私は今、蒸し暑い家の中でフォキル・バブシャという白装束の男と話をしている。中川さんも、アラムさんもそれぞれの鳥に従って、今ここにいる」

『バウルを探して〈完全版〉』(p.332)

 今回刊行した完全版には、川内有緒による「文章編」とは別に、中川彰の写真作品を「写真編」としておよそ100ページにわたって収録しました。これは本書の「口絵」つまり川内有緒の文章を補足・説明するための資料ではありません。紛れもなく、本書の写真編は、中川彰による「もうひとつの」『バウルを探して』という作品なのです。

 

もうひとつの〈バウルを探して〉
『バウルを探して〈完全版〉』刊行記念 中川彰写真展

会期:2021年1月19日(火)~2月14日(日)
   11時~19時(月曜定休)*入場無料
会場:カフェ&ギャラリー・キューブリック
福岡市東区箱崎1-5-14ブックスキューブリック箱崎店2F
(JR箱崎駅西口から博多駅方面に徒歩1分)
共催:三輪舎・川内有緒・深川直美

▼毎日新聞(2月6日西部朝刊)文化欄に掲載されました。
https://mainichi.jp/articles/20210206/ddp/014/040/012000c

【 川内有緒さんオンラインギャラリートーク(配信)】
日時:2021年1月20日(水)19:00より終了しました
出演:川内有緒、大井実(ブックスキューブリック店主)
視聴料金:1500円+税

★バウルを探して〈完全版〉特設サイト
https://3rinsha.co.jp/baul/

[特別企画 スペシャルBOXを販売します!]

中川彰さんのオリジナルプリントの高精度レプリカと、バウルの詩が入ったスペシャルボックスを販売します。(12,000円)

『バウルを探して〈完全版〉』

川内有緒 文、中川彰 写真、三輪舎刊

「あなたの中にすでにバウルがいるのだよ。こうして私を探しに来たのだから」

ベンガル地方で歌い継がれ、今日も誰かが口すざむバウルの歌。ベンガルの行者バウルは「魂の歌い手」と呼ばれ、その歌と哲学はタゴールやボブ・ディランにも大きな影響を与えた。本作は、何百年もの間、師弟相伝のみで伝統が受け継がれてきた、バウルの謎と本質に迫ったノンフィクションである。

「本書はバウルという歌う叡知の人たちの生ける伝統をバングラデシュに追い求めた記録であるだけではない。作者が、いかに言葉と決定的に結ばれていくのかの道程を記録した稀なる魂の記録だといってよい。この本を書くことによって作者は、言葉を用いる人ではなく、言葉に信頼され、言葉に用いられる人へと変貌した」(若松英輔)

第33回新田次郎文学賞受賞作に、旅に同行した写真家、故・中川彰によるベンガルの写真をおよそ100ページにわたって収録。また、本書のために書き下ろした小編「中川さんへの手紙」、若松英輔による解説「コトバに用いられる者たちの群像」に加え再構成した〈完全版〉。

本とグッズは、オンラインストアでも販売中です!

 

川内有緒 (ノンフィクション作家)
生まれ変わったら冒険家になりたいと願うノンフィクション作家。趣味は美術鑑賞とD.I.Y小屋づくり。日本大学芸術学部卒後、米国ジョージタウン大学の中南米地域研究学で修士号を取得。米国企業、日本のシンクタンク、そしてフランス・パリの国連機関などに勤務し、国際協力分野で12年間働く。2010年からはフリーのライターとして評伝、旅行記、エッセイなどの執筆を開始。自分らしく生きること、誕生と死、アートや音楽などの表現活動が主なテーマ。著作にパリで生きる日本人たちを描いた『パリでメシを食う。』(幻冬舎)、『晴れたら空に骨まいて』(ポプラ社)、『パリの国連で夢を食う。』など。
バングラデシュの吟遊詩人たちを追った「バウルを探して 地球の片隅に伝わる秘密の歌」(幻冬舎)で、第33回新田次郎文学賞を受賞。『空をゆく巨人』で第16回開高健ノンフィクション賞を受賞。現在は一児の母として子育てをしながら、執筆や旅を続け、また2坪の小さなギャラリー「山小屋」(東京)を運営している。https://www.ariokawauchi.com

中川 彰(写真家)
1963年、京都生まれ。1990年ニューヨークからプエルトリコを旅したのをきっかけに写真を撮りはじめる。ANA機内誌『翼の王国』や『暮しの手帖』などの雑誌媒体で活躍。「旅」というテーマに惹かれ続けた。2012年11月、急性心筋梗塞で急逝。

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