福岡・けやき通り & 箱崎の小さな本屋

Independent Small Bookstore in Fukuoka since 2001

ホーム > イベント&展覧会情報 > 【終了】10/22(土)映画『人情噺の福団治』先行試写会&トークショー

【終了】10/22(土)映画『人情噺の福団治』先行試写会&トークショー

 上方落語の大御所、桂福団治を追った長編ドキュメンタリー映画『人情噺の福団治』が11月5日から福岡のKBCシネマで上映されることが決定しました。こちらを記念して、先行試写会と、伊藤有紀監督と川井田博幸プロデューサーによるトークショーを開催いたします。

 落語家の命である声が出なくなった経験や、息子を病気で亡くした経験から、生きることの本質に目が向き始め、「売れること」や「賞」よりも、落語という「芸」を極めていく。桂福団治という1人の落語家の生き様を通して、"「本当に生きる」とはどういうことか"という重要なテーマが浮かび上がってきます。

 試写会後のトークショーでは、桂福団治さんのこと、落語のこと、撮影の舞台裏、この時代に映画を作って公開していくということ、ミニシアターで映画を上映することなど、時間の許す限りお話いただだきます。

 一般公開の一足先に作品を観賞でき、監督とプロデューサーの制作裏話も聞けるこの贅沢な機会をお見逃しなく。皆様のご来場をお待ちしております。

映画『人情噺の福団治』先行試写会&トークショー

日 時:2016年10月22日 (土) 19:00開演(18:30開場)
会 場:カフェ&ギャラリー・キューブリック
(ブックスキューブリック箱崎店2F・福岡市東区箱崎1-5-14
 JR箱崎駅西口から博多駅方面に徒歩1分)
内容:伊藤有紀監督、川井田博幸プロデューサーによる挨拶
   長編ドキュメンタリー映画「人情噺の福団治」上映(71分)
   伊藤有紀監督、川井田博幸プロデューサーのアフタートーク
出 演:伊藤有紀(映画監督)、川井田博幸(プロデューサー/グループ現代)
聞き手:大井実(ブックスキューブリック)
参加費:1500円(1ドリンク付・要予約)

予約先:①メールでお申し込み
hakozaki@bookskubrick.jpまで、
[1.お名前、2.参加人数、3.ご連絡先電話番号]
をご記入の上お申込みください。
当店からの予約確認メールをもってお申し込み完了といたします。
※返信がない場合はお電話にてお問合せください。

②peatixというサービスからも簡単に予約が可能です。
こちらの「チケットを申込む」ボタンからお申込ください。
参加費は当日受付でお支払いくださいますようお願いいたします。

__

伊藤有紀(いとう・ゆうき)プロフィール

1979年、三重県桑名市生まれ。日本映画監督協会会員。日本大学大学院芸術学研究科映像芸術専攻・修士課程修了。その後、映画・ドラマの助監督を経て、フリーのディレクターとして活動を開始。旅番組、ショップ番組、ドラマ、行政・企業VPなどを制作する。番組の博多ロケか縁で東京から福岡に移住し、テレビCM制作に携わる。結婚を機に八女市の古い町家に移住。劇場用長編映画第一作の「まちや紳士録」が東京・大阪・名古屋・福岡ほか全国で劇場公開。地域上映は数十カ所にのぼり、現在も続いている。
「まちや紳士録」DVDが紀伊國屋書店より発売中。

 

2

映画『人情噺の福団治』

落語家、四代目・桂 福団治、75歳。

福団治は常々、
「スポットを浴びたいなら売れっ子の仁鶴や鶴瓶を紹介したる」
と、弟子入り志願者達に言ってきた。
「ずっと日陰の道を歩いてきた」
彼はそう自らを語る。

「日の当たらない、陰でずっと終わっていった、しかしながら名人的に上手い芸人。
そういう人は実際おったし、それが芸人らしいような気がする。わしは、そんな
 生き方が好きやねん」

「太陽」の如き売れっ子の芸人達も素晴らしい。
だが光と影は表裏一体、どちらが欠けても一方は存在しない。
日陰を歩いてきた「月」の芸人、桂 福団治。
人間を「勝ち組 / 負け組」と分け、分かりやすい成功以外を無価値としたがる
この時代に、福団治の生き様は、静かに、だが確かなメッセージを放つだろう。