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11/26(日) 高橋さきの(翻訳家/科学技術論)×三村尚央(英文学)トークセッション「サイボーグの記憶」

 

 ダナ・ハラウェイ『猿と女とサイボーグ』(青土社)新装版と、アン・ホワイトヘッド『記憶をめぐる人文学』(彩流社)刊行を記念して、それぞれの翻訳者、高橋さきのさん(科学技術論)、三村尚央さん(イギリス文学・記憶の文化論)をお招きし、トークセッションを行います。

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 ディープ・ラーニング、ビッグ・データ、アルファ碁、グーグル翻訳、シンギュラリティ(技術的特異点)……。第三次AIブームは、労働の機械化の裏面で労働の搾取を激化させる「生産性革命・人づくり革命」と密接に結びついています。技術の発展が労働の搾取に利用される現状を批判する上で、ダナ・ハラウェイが1980年代に提唱した「サイボーグ」という概念は今も有効です。機械と一緒に労働していくことは避けられない。その意味で「われわれはみなサイボーグである」。人間は、この状況から逃げだして自然に還ることはもうできない。ハラウェイは、自然への退路を断たれた人間が機械と共生していくためのインターフェイスを新たに構築する必要性を訴えたのでした。

 人間と機械の混成体であるサイボーグが共生する道を探る上で喫緊の争点として浮上してくるのが「記憶」です。記憶の歴史は、文字・紙・印刷のように記憶を外部に残す技術革新の歴史でもありました。記憶の技術が一層進んだ現在、わたしたちには「自然な記憶」を想像することさえ難しくなっています。スマホのような記憶装置を自分の分身のように感じている人はたくさんいるでしょう。ではデータや情報をたくさん保存してくれる機械に記憶のすべてを委ねてよいのでしょうか。原爆資料館はAIがつくってくれる?会議の資料はすべてpdfファイルで保存しておけばそれで記憶したことになる?外付けハードディスクを脳に接続すれば、人間の記憶は必要なくなる?

高橋さきのさんと三村尚央さんによるトークセッション「サイボーグの記憶」。 
二度とない機会ですのでお見逃しなく!

 

高橋さきの(翻訳家)×三村尚央(英文学)トークセッション
「サイボーグの記憶」

日時: 11月26日(日)17:00スタート(16:30開場)
会場:カフェ&ギャラリー・キューブリック
(ブックスキューブリック箱崎店2F・福岡市東区箱崎1-5-14
JR箱崎駅西口から博多駅方面に徒歩1分)
出演: 高橋さきの・三村尚央
聞き手: 逆巻しとね(文芸共和国の会・世話人)
参加費: 一般1,500円 学生500円
(ワンドリンク付き・要予約・学生は当日身分証を呈示)
主催:文芸共和国の会

予約先:①メールでお申し込み
hakozaki@bookskubrick.jpまで、件名を「11/26トーク予約」として
[1.お名前、2.参加人数、3.ご連絡先電話番号 4.学生/一般の別]
をご記入の上お申込みください。
当店からの予約確認メールをもってお申し込み完了といたします。
※返信がない場合はお電話にてお問合せください。

②peatixというサービスからも簡単に予約が可能です。
こちらの「チケットを申込む」ボタンからお申込ください。
参加費は当日受付でお支払いくださいますようお願いいたします。

 

高橋 さきの (たかはし さきの) プロフィール

1957年東京生まれ。翻訳家/科学技術論。東京大学大学院農学研究科修士課程修了(森林植物学)。工業所有権の現場で翻訳に従事。
訳書に、ダナ・ハラウェイ『猿と女とサイボーグ新装版』『犬と人が出会うとき――異種協働のポリティクス』(青土社)、シルヴィア『できる研究者の論文生産術』『できる研究者の論文作成メソッド』(講談社)など。
著書に、『できる翻訳者になるために――プロフェッショナル4人が本気で教える翻訳のレッスン』(共著、講談社)、『リーディングス――戦後日本の思想的文脈』(共著、岩波書店)など。

 

三村 尚央 (みむら たかひろ) プロフィール

1974年広島生まれ。イギリス文学(カズオ・イシグロなど)および記憶の文化。千葉工業大学准教授(工学部教育センター)。広島大学大学院文学研究科博士課程後期修了。訳書に、アン・ホワイトヘッド『記憶をめぐる人文学』(彩流社)、ブランドフォードほか著・杉野健太郎ほか訳『フィルム・スタディーズ事典』(フィルムアート、共訳)。著書に、要田圭治ほか編『英文学の地平――テクスト・人間・文化 植木研介先生退職記念論文集』(音羽書房、共著)、新英米文学会編『英米文学を読み継ぐ――歴史・階級・ジェンダー・エスニシティの視点から』(開文社出版、共著)。

 

『猿と女とサイボーグ――自然の再発明――新装版』

ダナ・ハラウェイ著 高橋さきの訳 青土社 3,600円+税

ジェンダー/セクシュアリティ/階級/文化を規定する〈自然〉概念を内破させるために霊長類学、免疫学、生態学など、生物科学が情報科学と接合される――。高度資本主義と先端的科学知が構築しつづける〈無垢なる自然〉を解読=解体し、フェミニズムの囲い込みを突破する闘争マニフェスト。

版元サイト→http://www.seidosha.co.jp/book/index.php?id=3038

 

『記憶をめぐる人文学』

アン・ホワイトヘッド著 三村尚央訳 彩流社 2,600円+税

「記憶」を意識せずに物語は読めない! 
古代から現代までにいたる哲学や文学の表現に表象された「記憶」が、「歴史」や「忘却」「トラウマ」などを鍵語にしつつ、「記憶と書き込み」、「記憶と主体」、「無意志的記憶」、「集合的記憶」といった主題において、プラトン、アリストテレス、ダンテ、ジョン・ロック、デヴィッド・ヒューム、ルソー、ワーズワース、ニーチェ、フロイト、ベルクソン、そしてプルーストなどの人文学的テクストから縦横無尽に読み解かれる!

版元サイト→http://www.sairyusha.co.jp/bd/isbn978-4-7791-2346-7.html

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