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5/22(金)『フォトジャーナリストが見た世界』発売記念・川畑嘉文さんトークショーを開催します。

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aar japan logo.jpg  フォトジャーナリストである川畑嘉文さんが報道写真の仕事について綴った初の著書「『フォトジャーナリストが見た世界』―地を這うのが仕事」(新評論 2,376円)の発売を記念したトークショーを5月22日(金)に開催致します。  当日は川畑嘉文さん、対談者に国際NGO・AAR Japan[難民を助ける会]の景平義文さんをお迎えして、シリア難民とイスラム国をめぐる「ジャーナリズム」と「支援」を中心にお話しいただきます。私たちがメディアを通して目にする報道写真の撮影現場で何が起こっているのか、支援の実態について日々現場を駆けているお二人の話が聞ける貴重な機会です。ぜひご参加ください。皆様のご来場をお待ちしております。 "「イスラム国」の台頭は日本でも話題となり連日のようにニュースで取り上げられたが、徐々に人々の関心は薄れてきている。移りゆく日本人の関心とは裏腹に、現在もシリアの内戦から逃れる人々は後を絶たない。彼らはどのような苦悩を抱えながら生きているのか?ジャーナリストはそれを伝え続けなければならない。また、そういった人々に支援を続けていかなければならない。危険地であるという理由でジャーナリストや支援団体の活動を抑制するべきという意見も出てきたが、それでも、現場に行く意味とは?" 『フォトジャーナリストが見た世界』発売記念トークショー 日本人とシリア難民とイスラム国 ~フォトジャーナリスト×人道支援  川畑嘉文×景平義文(国際NGO・AAR Japan)~ 日時:2015年5月22日(金) 19:00スタート(18:30開場) 場所:カフェ&ギャラリー・キューブリック(ブックスキューブリック箱崎店2F・     福岡市東区箱崎1-5-14 JR箱崎駅西口から博多駅方面に徒歩1分) 出演:川畑嘉文(フォトジャーナリスト)    景平義文(国際NGO・AAR Japan) 協力:特定非営利活動法人 難民を助ける会 (AAR JAPAN) 入場料:1000円(ワンドリンク付・要予約) ご予約・お問合せ:hakozaki@bookskubrick.jp TEL 092-645-0630 *イベントのお申込みは、電子メールでのみの受け付けとなります。[1.お名前、2.参加人数、3.ご連絡先電話番号]をご記入の上お申込みください。当店からの予約確認メールをもってお申し込み完了といたします。 *返信がない場合はお電話にてお問合せください。 ●川畑嘉文(かわばた・よしふみ)プロフィール 著者近影「川畑嘉文」.JPGのサムネール画像1976年生まれ、千葉県出身。アメリカペンシルバニア州立大学卒業。専攻は国際政治。ニューヨークの出版社、東京の撮影事務所勤務を経てフリーのフォトジャーナリストとなり世界各地を訪問。雑誌などに写真と原稿を寄稿。写真展「ハイチから、明日へ。ハイチ大地震の記録」は東京、神戸、福岡、広島で展開。2011年、「地雷原の女性たち」がJRPリアリズム写真集団主宰コンテスト「視点」に入選。2014年、5枚組写真「シリア難民の子どもたち」がJPS日本写真家協会主宰コンテストで金賞を受賞。 ●景平義文(かげひら・よしふみ)プロフィール profile_kagehira.jpg国際NGO・AAR Japan[難民を助ける会]シリア難民支援事業担当 1976年、大阪府生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士課程修了。博士(人間科学)。専門は教育開発。アフガニスタンなど紛争下および紛争後地域の教育を研究。博士課程修了後、NGOの駐在員としてケニアに2年半駐在し、2012年9月より現職。トルコで避難生活を送るシリア難民の支援を担当している。トルコと日本を往復し、2013年は一年の半分をトルコで過ごした。著書に、『ケニアの教育と開発‐アフリカ教育研究のダイナミズム‐』(分担執筆、明石書店)等。 ●『フォトジャーナリストが見た世界―地を這うのが仕事(新評論 2,376円)  この地球上では、数え切れないほどの人々が不自由で過酷な暮らしを強いられている。紛争やテロ、悪政など、人為的な要因によるケースもあれば、自然災害に起因する場合もある。そしてこれらの要因は、必ずと言ってよいほど貧困をもたらしている。筆者は、そうした戦争・紛争、自然災害の被災地などで、人々がどのような苦難に直面しているかを、写真を通じて多くの人に知らせることを仕事としている。  2001年9月11日、ニューヨークは地獄絵の様相を呈した。そのとき筆者は、市内にある出版社に勤めていた。それゆえ、その現場をカメラに収めることができた。そして翌月、タリバン政権が国際的なテロ組織アルカイダを匿っているとして、アメリカ軍はアフガニスタン攻撃を開始する。タリバン政権は崩壊したものの、長く続いた紛争や干ばつが影響し、アフガニスタンの貧困はアジア最悪の水準まで落ち込んだ。筆者が初めてアフガンに入国したのは、カブールが陥落した数か月後のことである。そこで見た現状とは......。また2010年、アメリカ大陸最貧国のハイチでは、未曾有の大地震によって多くの人々の命が失われた。行政がほとんど機能しなかったために20万人以上もの人が亡くなったのである。そこで目の当たりにした震災の現場とは......。     2011年の東日本大震災の際も、直後に現地に赴いて写真を撮った。こうして、日本人が普段考えている「豊かさ」とは遠くかけ離れた生活を送る人々の姿に触れながら、フォトジャーナリストとして一体何ができるのか、フォトジャーナリストの使命とは何かを日々探究し続けている。しかし、こちらの生活も決して豊かなものではなく、悩みは尽きない。「地を這う」仕事をめぐる葛藤も含め、自分をさらけ出しながら、「フォトジャーナリストという仕事」について綴ってみたのが本書である。さまざまなメディアで日常的に目にする報道写真がどのようにして撮られているのか、またその裏側に何が潜んでいるのかを、本書を通して考えていただければ幸いである。