福岡・けやき通り&箱崎の小さな本屋 ブックスキューブリックIndependent Small Bookstore in Fukuoka since 2001

6/8(金)『街と山のあいだ』刊行記念 若菜晃子さんトークショー 「街で想う、山のこと。」

 登山雑誌『山と溪谷』を刊行する山と溪谷社で長年山に関する本作りに携わり、現在はフリーの編集者、文筆家として活躍する若菜晃子さん。身近な自然や山をテーマにした小冊子「murren(ミューレン)」の編集発行人でもいらっしゃいます。

 昨年9月、若菜さん初の随筆集となる『街と山のあいだ』(アノニマ・スタジオ)が刊行されました。山にまつわる記憶や体得してきた思想を、情緒豊かにまっすぐに綴った随筆集です。こちらの出版記念イベントとして、若菜さんをゲストに迎え、山について想いを巡らせるトークショーを開催します。

 トーク前半は、若菜さんのこれまでの活動や今回の著書について店主がお話を伺います。後半は、九州・山口の山雑誌「季刊のぼろ」の元編集部員で、紙面にも度々登場される米村奈穂さんに登壇いただき、山の魅力、山の本を作るということについて、たっぷりとお聞きいただきます。

山によく登る人は、山に登ったときの気持ちを思い出しながら。
山に登ったことのない人は、山の澄んだ空気を想像しながら。
一緒に山のことを考える時間を過ごせたらと思います。

広島のパンやさん「horta」のお菓子のお土産付きです!
ぜひ、ご参加ください。

_

山登りを始めて早二十五年以上経つ。

山を始めたばかりの頃は登山雑誌の編集部に在籍していて、仕事で山に登っていたし、いわゆる名山といわれる山にばかり登っていたが、最近は、一日中歩いていても誰にも会わないような山に好んで登るようになった。

そういう山で、小さな山頂の倒木に座って、回りの木々の梢が風に鳴る音を聞いていると、深い安らぎを覚える。

本当に山が好きな人は、山をやめない人が多い。山が自分の生活、人生の一部になっているからだろう。どんな山であっても、山へ行って、自分の足で歩いていると、心が平らかになって、自然の姿が目に入ってきて、山頂に着くと気持ちが澄んではればれとして、下りてくる頃にはすっきりと本来の自分に戻っている。そして山で出会った美しい断片だけが心の内に残る。

山のなかに在る喜びは、山の人にとって生涯手放せない掌中の珠である。
どんな山も、山は皆すばらしい。

この本は、私がこれまで数々の山に登ってきたなかで、折に触れて思い出す、忘れがたい記憶を書き留めたものである。

(『街と山のあいだ』はじめに より抜粋)

『街と山のあいだ』刊行記念 若菜晃子さんトークショー
「街で想う、山のこと。」

日時:2018年6月8日 (金) 19:00スタート(18:00開場)
会場:カフェ&ギャラリー・キューブリック
(ブックスキューブリック箱崎店2F・福岡市東区箱崎1-5-14
JR箱崎駅西口から博多駅方面に徒歩1分)
出 演:若菜晃子
聞き手:米村奈穂(九州の山と文)
    大井実(ブックスキューブリック)
参加費:1800円(1ドリンクと「horta」のお菓子付・要予約)
*終了後に懇親会有り(参加費1500円・カレーと2ドリンク付・要予約)
*18時~19時 開演前にカフェの食事メニューをご利用いただけます。

予約先:①メールでお申し込み
hakozaki@bookskubrick.jpまで、件名を「6/8トーク予約」として
[1.お名前、2.参加人数、3.ご連絡先電話番号 4.懇親会参加有無]
をご記入の上お申込みください。
当店からの予約確認メールをもってお申し込み完了といたします。
※返信がない場合はお電話にてお問合せください。

②peatixというサービスからも簡単に予約が可能です。
こちらの「チケットを申込む」ボタンからお申込ください。
参加費は当日受付でお支払いくださいますようお願いいたします。

『街と山のあいだ』

著 若菜晃子 アノニマ・スタジオ 1,600円+税

登山の専門出版社を経て、編集者・文筆家として活躍する著者による初の随筆集。四季にわたる山行記やよく登る山、道具の話など、細やかなエピソードに彩られた59篇。山が好きな人も山に憧れる人も、自然を近しく感じられる一冊です。

若菜晃子(わかな・あきこ)プロフィール

編集者。1968年兵庫県神戸市生まれ。学習院大学文学部国文学科卒業後、1991年山と溪谷社入社。『wandel』編集長、『山と溪谷』副編集長を経て独立。山や自然、旅に関する雑誌、書籍を編集、執筆。山と自然を扱う小冊子『murren(ミューレン)』編集・発行人。著書に『東京近郊ミニハイク』(小学館)、『東京周辺ヒルトップ散歩』(河出書房新社)、『新 世界の路地裏』『あなたに贈る花ことば』(以上ピエブックス)、『徒歩旅行』(暮しの手帖社)、『地元菓子』『石井桃子のことば』(以上新潮社)、『東京甘味食堂』(本の雑誌社)など。最新刊に『街と山のあいだ』(アノニマ・スタジオ)がある。

米村奈穂(よねむら・なほ)プロフィール

1974年生まれ。アウトドアメーカー勤務後、九州・山口の山雑誌、季刊『のぼろ』編集チームを経てフリーライターに。

Go to top