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【原画展情報】『ランベルマイユコーヒー店』オクノ修・詩/nakaban・絵(ミシマ社)刊行記念 原画展 を開催します

オクノ修・詩/nakaban・絵 『ランベルマイユコーヒー店』(ミシマ社)刊行記念 原画展

 コーヒーとともに日々を刻む、すべての人たちへ。
 京都の老舗喫茶店「六曜社」のマスター、オクノ修さんの名曲に触発され、画家のnakabanさんが10年以上温め続けた絵本『ランベルマイユコーヒー店』がついに誕生。
 その刊行を記念して、nakabanさんによる本作の原画を展示いたします。

【会場】カフェ&ギャラリーキューブリック(福岡市東区箱崎1丁目5-14ベルニード箱崎・ブックスキューブリック箱崎店2F JR箱崎駅西口から徒歩1分 TEL 092-645-0630)

【会期】 第1期:2019年9月13日(金)~9月29日(日)

     第2期:2019年10月8日(火)~10月20日(日)

【営業時間】 11:00〜17:00 定休日:毎週月曜日(※祝日の場合営業)
      ※放生会期間2019年9月14日(土)~9月16日(月)11:00~20:00

 

◆作家紹介: nakaban(なかばん)

1974年生まれ。画家。広島市在住。絵画を中心にイラストレーション、文章、絵本、映像作品を発表している。新潮社『とんぼの本』や本屋『Title』のロゴマークを制作。著書に『よるのむこう』(白泉社)、『ぼくとたいようのふね』(ビーエル出版)、『窓から見える世界の風』(福島あずさ著、創元社)『ことばの生まれる景色』(辻山良雄との共著、ナナロク社)ほか。珈琲片手の時間が大好きである。

 

 ~オクノ修さんとnakabanさん、そして『ランベルマイユコーヒー店』のこと~

 画家であり多くの本も手掛けているnakabanさんは、絵を描くことを仕事にしようと思い始めた頃から、京都の老舗喫茶店「六曜社」のマスターであるオクノ修さんに強く憧れていたのだそうです。職種を越えて「静けさのかたわらで職人として在るひと」として、自身の目指す絵の仕事もそのように出来たらいいのに、と。 

 オクノさんはシンガーソングライターでもあり、「ランベルマイユコーヒー店」は、「ランベルマイユ」というオクノさんの心の中の街のコーヒーの香る朝の風景を歌っている歌。その歌はとても印象深くて、その街もそのコーヒー店もどこかに本当に存在しているように思えてしまう不思議な力を持っています。

  絵本版の「ランベルマイユコーヒー店」は「この歌を絵本にしたい」と10年以上思い続けたnakabanさんが、次のようなことを思いながら制作したそうです。

 「長い人生のうちで一日の始まりがつらい日も多い。でも一杯のコーヒーのその香りに包まれているうちに、いつの間にかそのつらさから救われてしまっている、ということはないだろうか。僕にはある。それに、どこかで同じようにコーヒーをすすっているひとがいると想像すれば、不思議と呼吸は深くゆっくりになる。きっとこの歌は、そのようなことを歌っている。オクノさんは謙遜するに決まっているけれど、世界中のかけがえのない朝に贈る、これはとても大切な歌なのだ。」

  「だれかの朝からだれかの朝への贈り物に・・・」そんな優しい想いが詰まった素敵な絵本の原画展です。カフェキューブリックでコーヒーの香りに包まれながら、ぜひ深い呼吸と共にお愉しみください。

*会期中、今回の展示に合わせて「六曜社」のオクノさんが特別にブレンドした珈琲豆の販売も行います。