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来週より箱崎アートターミナル2012が始まります

 2009年より始まりました箱崎のアートの祭典、「箱崎アートターミナル2012」が来週から開催されます。当店もブックフェアと読書会で参加させて頂いています。
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福岡市東区コミュニティユース2012助成事業
箱崎アートターミナル2012

期 間 : 7月28日(土)-8月31日(金)  
会 場 : 九州大学箱崎キャンパス 珪藻庵 /箱崎水族舘喫茶室 / CAFE IVSI 
      ブックスキューブリック箱崎 / 宮の杜ギャラリーもも庵 
主 催 : 九州大学・箱崎校区 箱崎アートターミナル2012実行委員会
共 催 :  ドネルモ/ふゆる座/箱崎水族舘喫茶室/宮の杜ギャラリーもも庵/
ブックスキューブリック/CAFE IVSI/ギャラリーコンパ
協 力 : 九州大学藤枝研究室/NPO法人筥崎千年音楽舎(申請中)/ワレワレワークス/廃在PROJECT/箱崎音学童PP/ むすびの文庫/箱嶋家住宅/新部健太郎/高辻かおり/宇佐美陽一/畠山千春/南博文
企画・事務局 : アトリエHプロジェクト
コミッショナー/キュレーター : 石田陽介(ソーシャル・アートセラピスト/アトリエHプロジェクト代表)
フライヤーデザイン:森美千子
監 修 : 藤枝守(九州大学大学院芸術工学研究院教授・ユーザー感性学専攻専任)
問合せ :  TEL 090 5931 7441 mail:ishidanokodomo@gmail.com (石田陽介)
以下は箱崎アートターミナルコミッショナー、石田陽介さんからのイベントの紹介です。
「響きあう'アート×生命×ケア'」をテーマとして、千年の微熱を放つ箱崎を舞台に始動したアートフェスティバル「箱崎アートターミナル2012」を開催いたします。本プロジェクトは2009年に始動し、今年を以って四年目の開催となります。
およそ千年前に筥崎宮が創建されたこの箱崎という土地より、昨年開学百年を迎えた九州大学は、八年後に迫った箱崎キャンパス移転に向けて大きく動き始めています。百年の土地からの移転が告知された九大箱崎キャンパスの看取り、そしてターミナルケアへと本プロジェクトは通じていきます。
「箱崎アートターミナル」では、自己と他者とを分け隔てていく様々な障害を溶かし、双方に拓かれた共有地である〝汽水域〟をつくりえる存在としてアートを捉えながら、ケアに根ざした新たな地域創造へとその力を借りてまいりました。しかし「3.11」を迎えたこのくにでは、まるで卒中で倒れたかのように東西における身体感覚が分かたれ、日常生活の節々にまで暗く深い違和感が染み出しています。
いったいアートは人に何をもたらすことができるのでしょうか。「文化というのは、私たち人間の生きる力がなえた時、弱まったとき、くじけそうになった時に、私たち人間を支えて、生きる力を強めるものだと定義したい」と民族文化映像研究所の姫田忠義氏は述べます。だとすれば、人の胸から胸へと響きあう真の文化を、足元より見いだす力こそが今必要とされているのはないでしょうか。
アートが生みだしうる汽水域において、東と西を、此岸と彼岸を、ともに越境していきたいと願います。
:::::::::::: エキシビジョン・スケジュール :::::::::::::
■ 展 覧 会 ■
【 秦きょうこの原稿用紙展 】 
日 時 : 7月28日(土)―8月31日(金)11時30分-18時 火曜休 (盆休8月13~16日)   ※ 8月5日(日)15時より、作家本人によるギャラリートーク開催
会 場 : 箱崎水族舘喫茶室 
内 容 : 作家・秦きょうこの小さな世界展。
      原稿用紙に描かれる思索の轍を手のひらの上でご堪能ください。
観覧無料(ただし要1ドリンクオーダー)
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■ ドキュメンタリー映画上映会&トークセッション ■
【 ふゆる座-民族文化映像研究所作品上映会&トークセッション 上映作品「山に生きるまつり」 】
日 時 : 8月5日(日)16時-18時 
会 場 : 箱崎水族舘喫茶室 
料 金 : 500円(テキスト代として 別途要1ドリンクオーダー)
内 容 : 1970年制作/38分/撮影場所:宮崎県西都市銀鏡
宮崎県の山村、銀鏡(しろみ)の銀鏡神社では、厳粛に霜月のまつりが行なわれます。この地帯は、焼畑・狩猟を生活の基本としてきました。このまつりにも、狩猟文化が色濃く反映しています。まつりに先立って狩ったイノシシの首を神楽の場に安置し、その前で夜を徹して神楽を行うのです。このまつりの最後の日、狩法神事が行われますが、イノシシの左耳の肉片7切れを串にさした七切れ肴を神に供え、その年に獲れた獣の霊を慰めるとともに、これから始まる狩りの豊饒を願います。
そうしたドキュメンタリー作品「山に生きるまつり」の上映後は、'命を殺す'ことから'自身の生命を養う'ことへ昇華する術としての料理・食事をテーマに、'屠殺ガール'畠山千春氏をゲストにお迎えしてのトークセッションを開催します。
トークセッション出演者 :
     秦きょうこ( 作家/語り部/ふゆる座&むすびの文庫主宰 )
畠山千春 ( 「いのちを感じるワークショップ」ファシリテータ )
     石田陽介 ( ソーシャル・アートセラピスト )
■ ゆうぐれ箱崎遊歩ワークショップ ■
【 はこざきぶらぶら 】
日 時 : 8月5日(日)18時-20時30分 
集合場所 : 箱崎水族舘喫茶室 
内 容 : 地元に暮す方々と、真夏の暮れなずむ箱崎の路地をそぞろ歩きます。怪談噺やまちの民俗学談義を交えながら趣き深い古民家「箱嶋家住宅」やお宮を巡り、最後には屋台で味わいます。ともに散策を愉しむ遊歩ワークショップです。
遊歩ナビゲータ:花田宏毅 (箱崎水族舘喫茶室店主) 
        新部健太郎(壷中堂主人)
参加費 : 無料 (※後半は屋台に立ち寄りますが、その際の飲食は各自実費となります)
■ 障がいを超えたアート鑑賞ワークショップ ■
【アート鑑賞ワークショップ ギャラリーコンパ】
内 容 : ギャラリーコンパとは、目の見える、見えないといった互いの個性を活かしあって一緒にアートをシェアするアート鑑賞ワークショップです。福岡を拠点に様々なアートシーンにおいて年3、4回視覚障がいを抱える方々と青眼者が一緒に活動しています。
今回は、上記の「秦きょうこの原稿用紙展」の鑑賞、次に「ふゆる座-民族文化映像研究所作品上映会&トークセッション」、最後に「箱崎夕暮れ遊歩ワークショップ」を一緒に堪能します。3つのイベントのどちらか一方のみの御参加も可能です。
ファシリテータ : 松尾さち、濱田庄司、石田陽介(ギャラリーコンパスタッフ)
日 時  : 8月5日(日) 
第1部 「秦きょうこの原稿用紙展」の鑑賞 
作家・秦きょうこ氏本人によるギャラリートークあり    15時‐15時45分
第2部 「ふゆる座-民族文化映像研究所作品上映会&トークセッション」   16時‐18時 
第3部 「箱崎夕暮れ遊歩ワークショップ」      18時‐20時30分
集合場所 : 8月5日(日)14時30分 JR箱崎駅1階ロビー集合~
参加費 : 第1部 無料 (ただし要1ドリンクオーダー)
第2部 500円(テキスト代として 別途要1ドリンクオーダー)
第3部 無料 (※ただし屋台に立ち寄る際の飲食の実費は各自負担)
要申込 : ギャラリーコンパ事務局 松尾まで メールアドレスsachi.m218@gmail.com 
       携帯電話:090-1349-1743
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■ ダンス × ピアノ・ドローン ■
【解体する静寂  〜〜あるいは、身体と音響との繋がりと衝突から生まれる劇場。】
内容:
植物から生まれた「植物文様」という音楽。その音楽に塗り込められるドローンの渦。その渦のなかにあらわれる身体と解体していく静寂。
ダンス: Claire ,Shinji , Manizia
演奏+即興:Gumi Shibata, ambient drone improvisation with Patterns of Plants by Mamoru Fujieda
音楽:「植物文様ピアノ曲集」(藤枝守作曲)から
日時: 8月25日(土) 開場16時30分  開演17時
場所:宮の杜ギャラリーもも庵 
料金:2000円(資料代として)
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■ トランス・アート ■
【 汽水域h(アッシュ) vol.02 「みずをむすぶ 弐 -エレクトロニカ×写真&博多にわか×ギター&もの語り×舞踊」 】
日 時 : 2012年7月28日(土)18時30分-20時30分
会 場 : 箱崎水族舘喫茶室 
料 金 : 無料(ただし要1ドリンクオーダー)
企画プロデュース : 石田陽介
内 容 : 
汽水域とは、河口において海水と淡水が交じり合う場所で、海の魚も川の魚も共存
する豊かな生態系を形成している領域です。そこは他者と出会う場であり、相互に
交わり互いに響きあいが生れる豊かな共有地であるのでしょう。まったく異なるア
ートジャンルを組み合わせ上演することで'表現の汽水域'を実現化したいと考え
ます。
      第二回目のテーマも第一回目より引き続き「みずをむすぶ」としました。
 'エレクトロニカと写真' '博多にわかとギター' 'もの語りとオイリュトミー'といった三者三様の汽水域において水を掬びたいと思います。
第一部  エレクトロニカ×写真
作・出演:  kaede mira(ミュージシャン) 
× 
石田陽介(アーティスト/ソーシャル・アートセラピスト)
第二部  博多にわか×ギター
作・出演:  梅木繁良(にわか師)
          ×
        花田こうき(ギタリスト/箱崎水族舘喫茶室店主)
第三部  もの語り × オイリュトミー
作・出演:   秦きょうこ ( 作家/語り部/ふゆる座&むすびの文庫主宰 )
× 宇佐美陽一(オイリュトミスト/作曲家/演出家)
::::::::::::: レクチャー&ワークショップ・スケジュール ::::::::::::::
■ ワークショップ ■
【 南知里「メイクセラピストによる就活メイクワークショップ」 】
日 時 : 8月4日(土) 14時 - 16時  
会 場 : 九州大学箱崎キャンパス 珪藻庵 
ファシリテータ : 南知里 (メイクセラピスト)
内 容 : 未曾有の就活氷河期を女子大生が強く美しく生き抜くためのメイクワークショップです。メイクセラピーの理念を通して、写真用メイクの方法や志望業種別メイク方法など、なりたい自分=求められている自分になるためのメイクを学んでいきます。
就職活動に疲れた大学4年生やこれから始まる就職活動に不安を感じている3年生に、ホッと一息つけて目からウロコ、そしてキレイでハッピーになれる時間をお届けいたします。
参加費 :  800円 (資料代・材料代として)
定 員 : 10名
お持ちいただくもの :筆記用具・鏡・普段お使いのメイク道具
申込方法 : 件名「就活メイク」にて、nami.holic@gmail.comまでお名前・ご連絡先をお知らせください。
問合せ先 : La Chou-Chou 南知里  mail: nami.holic@gmail.com 
http://ameblo.jp/lachouchouminami/
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■ トークセッション ■
【 夜のシューレvol.01 「 ユングの本棚 」 】

日 時 : 8月7日(火) 19時‐21時  
会 場 : CAFE  IVSI
内 容 : 
3.11以後を生きる私たちの感性へと横たわる風土や芸能文化へと目を凝らし耳を澄ませあう言葉のアトリエ「夜のシューレ」を、千年の微熱を放つ箱崎のまちにおいて始動します。初回のテーマは「ユングの本棚」。ワインやビールを片手に、20世紀を代表する知の巨人ユングをみつめるトークセッションを開催します。分析心理学そしてアートセラピーを揺起こしたユングの描く深遠なイマジネーションの前に暫し立ち竦み、その本棚より漏れ滴る無意識世界の迷宮を今宵はともに徘徊したいと思います。
出演者 : 
南博文  (九州大学大学院人間環境学研究院教授) 
花田宏毅 (箱崎水族舘喫茶室店主) 
石田陽介 (ソーシャル・アートセラピスト)
参加費 :  無料 (要1ドリンクオーダー) 
定 員  :  20名(先着順) 
事前申込 : 事前申込不要
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■  読書会ワークショップ ■
【 ちょっぴり背伸びな読書会 ランドラ 】

日 時 : 8月31日(金) 19時30分 - 21時
会 場 : ブックスキューブリック箱崎店 2Fカフェ
ファシリテータ:宮田智史(ドネルモ事務局長)
内 容 : 
ランドラは、普段は中々読まないような本をちょっぴり背伸びして読んでみる、そんなドネルモ主催の読書会です。
読書会というと、周りの人に感想を伝えたり、突然知らないことを言われたりして、ちょっとだけ背伸びが求められたりします。それに、普段自分が読まないジャンルの本に手を伸ばすときにも、ちょっぴり背伸びが必要だったりしますよね。
でも、そんな「背伸び」はあなたがこれから出会う本や様々な事柄を、もっと魅力的なものに読みかえる力になるかもしれません。少人数制のフレンドリーな読書会です。
取り上げる本 : 坂口恭平著『独立国家のつくりかた』(講談社現代新書)
参加費 : 無料 (ただし要1ドリンクオーダー)
定 員 : 10名
申込み:件名「ランドラ」にて、donnerlemot@gmail.comまで、氏名・連絡先、出席の旨をお知らせ下さい。
問合せ先 : 担当 宮田      tel: 070-5695-8925
詳 細 : ドネルモ ホームページ http://donnerlemot.com/2011/07/02000892.html
      ブックスキューブリック ホームページ http://www.bookskubrick.jp/
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■  ブックフェア ■
【 箱崎アートターミナル2012ミニブックフェア「ユングさん、こんにちは」 】

日 時 : 7月28日(土)-8月31日(金) 11:00~20:00(日・祭日~19時) 
※お店の定休日:毎月第2・第3月曜日 盆休8月13,14,15日
会 場 : ブックスキューブリック箱崎店 
内 容 : 
スイスの精神科医であり、分析心理学の創始者であるユングをテーマとしたブックフェアを開催します。
フロイトの《夢判断》を読み感激したユングは、精神分析学の建設と発展に寄与しますが、次第にフロイトとの考えの相違が明らかとなり、論争を重ねた末に訣別してしまいます。強い喪失感に襲われたユングは創造の病ともいえる内的危機に直面していきましたが、表現体験によるセルフケアを通して乗り越えるかたちで、彼独自の分析心理学の体系を確立します。ここにアートセラピーに萌芽も重なります。
精神病、夢、神話などの研究を通して「集合的無意識」「元型」といった概念を提唱し、20世紀を代表する知の巨人として壮大な心の見取り図を示していきました。
'魂の医師'とも称されるユング世界と出逢う本の数々が今夏箱崎を彩ります。