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「断片的なものの社会学」岸政彦
朝日出版社 1,685円 今年の「紀伊国屋じんぶん大賞」を受賞した「断片的なものの社会学」。社会学者である著者が実際に出会った「解釈できない出来事」をめぐるエッセイです。路上のギター弾き、夜の仕事、元ヤクザ・・・など、これまでの聞き取り調査や日常生活のなかで出会った人たちの「物語」が語られています。著者も述べている通り「これを読んでも社会学や哲学や現代思想についての知識が増えることはありません」が、そこから「私たちは無意味な断片的な存在である」ことと、もうひとつ「そうした無意味で断片的な私たちが必死で生きようとするときに、「意味」が生まれる」というメッセージが綴られています。(か)
※「紀伊国屋じんぶん大賞」とは、読者からのアンケートを元に、出版社、紀伊國屋書店社員による推薦を加味して事務局にて集計し、ベスト30を選定。「読者の皆さまと共に優れた人文書を紹介し、魅力ある『書店空間』を作っていきたい」――との思いから紀伊國屋書店が立ち上げた賞です。