「西鉄ライオンズとその時代」　　益田啓一郎・編著、和田博実・監修

海鳥社　2625円

野球が、町が、人が熱かったころ 　福岡を拠点に5度のリーグ優勝、日本シリーズ3連覇、そして昭和33年は3連敗から"奇跡の逆転4連勝"を成し遂げ「プロ野球史上最強軍団」と言われた西鉄ライオンズ。さまざまな伝説を生み、今も語り継がれるその魅力を、当時のエネルギーを伝える写真とともに振り返ります。 　けやき通り店のすぐ裏が西鉄ライオンズの本拠地平和台球場だったわけですが、現在は取り壊され遺跡発掘現場となっている現状を見るにつけ、まさに「強者どもが　夢の跡」という感慨を抱いてしまいます。 　ちなみに、この本の監修をされた西鉄ライオンズ黄金時代の正捕手・和田博実さんが、出版直後の6月22日にお亡くなりになられました。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。