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「くらやみに、馬といる」 河田桟
日本のはしっこ与那国島にあるカディブックスから、「馬語手帖」「はしっこに、馬といる」に続く3作目が届きました。ふとしたきっかけで、夜、くらやみの中で馬たちが過ごす時間に居合わせた著者の河田さんは、夜明け前の散歩が日課になります。人の世界。馬の世界。光の世界。くらやみの世界。その境目を曖昧にしながら、静かで穏やかなくらやみの中でしたたり落ちてきた言葉を綴った1冊。
文庫本サイズ、横開き。文章の間に、くらやみのなかにたたずむ馬の写真が差し込まれています。カバーにも、よく見ると馬のたてがみが。
「あかるい場所になじめなかったり、異種の生き物に近しさを感じる人は、きっと私のほかにもたくさんいるでしょう。あなたと私のくらやみは違うものですけれど、もしかしたら、どこかでひそやかな小道がつながっているかもしれません。」(あとがきより一部抜粋)
カディブックス 900円+税