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「ブルー・トレイン」 ジョン・コルトレーン

東芝EMI ¥2300

ブルー・トレイン+2

 現在発売中の月刊プレイボーイ(06年3月号)では40ページ近いコルトレーンの大特集が組まれていますが(今時こんな男性誌は貴重です)、その表紙を飾っているのがこのアルバムです。
 タイトルどおりブルーのフィルターがかけられたとても印象的なジャケットですが、思索に耽っているかのように口元にあてられた拳の中には実はキャンディーが握られていたとは知りませんでした。そう言われて良く見ると確かに棒の様なものがわずかに写っています。
 コルトレーンは紛れもないジャズの巨人なわけですが、この特集でも後藤雅洋氏が「コルトレーンは口に苦し!? 難解には理由がある」という文章を寄せているように、最高傑作とされる「至上の愛」のよさが万人に理解できるかというと疑問のような気がします。そんななか、ビギナーが聞いても十分楽しめるアルバムがこれではないかと思います。
 名門ブルーノートレーベルに残した彼の唯一のリーダーアルバムで、以前紹介した天才トランペッター リー・モーガンも参加して伸びやかなソロを披露しています。テンポよく気持ちのいい掛け合いの続くご機嫌なアルバムなので当店では昼夜問わずよくかけています。